未熟児の発達的な特徴や発育上の問題について

2016年9月 8日

未熟児とは、早産(妊娠22週から37週未満)のために出生体重が少なく生まれたり、正期産(妊娠37週から41週目)でも小さめに生まれた赤ちゃんをいいます。

体重別に見ると、2500g未満は低出生体重児、1500g未満は極低出生体重児と呼ばれます。

早産になったり、赤ちゃんが未熟児で生まれる原因は、母親の体質や妊娠生活にあったり、胎児自身にあったりと様々です。

ここでは、未熟児の発達的な特徴や発育上の問題について紹介します。

未熟児の発達

未熟児は、身長や体重の発育や発達面で遅れが生じることが多く、個人差はありますが、低出生体重児の場合は、2歳頃までに追いつくといわれます(極低出生体重児は5、6歳頃)。

脳や身体の各機能が未熟な状態で生まれた赤ちゃんは、免疫力が弱く、感染症を撃退するのが難しいだけでなく、発達過程において何らかの問題や障害が生じるリスクがあるため、産後は、新生児集中治療室で過ごし、モニターで体の健康状態の監視が続けられます。

発育上の問題

呼吸上の問題
肺が未完成なため、呼吸窮迫症候群(RDS)にかかりやすく、医療行為によって空気の通り道を確保したり、酸素吸入器が取り付けられて必要な酸素が送られます。
いつ無呼吸状態になるか分からない状態なので、モニターで監視が続けられます。
体温調節できない
早期に産まれると、体を覆う脂肪が不十分で体温調節が難しいので、保育器の中で温度管理がされます。
ミルクを飲めない
未熟児の多くは、乳首を上手に吸うことができないため、チューブで栄養が送られます。なかには、母乳を与える試みや、初乳を冷凍保存しておいて、赤ちゃんが飲めるようになったら与えられることもあります。
発達が遅れやすい
寝返りや首がすわるのが遅れたり、学習障害を生じることがあります。医師の検診によってなんらかの障害が発見された場合は、必要に応じて心理セラピーや言語療法が勧められます。

最近の医学は進歩を続け、未熟児で生まれても問題なく成長する可能性が高くなっています。分からないことはその都度医師に相談し、できる限り不安を取り除くようにしましょう。