帝王切開後 2人目は自然分娩できる?

2016年9月26日

1人目の子供を帝王切開で出産した後、2人目を普通分娩(経膣分娩)で産むことをVBAC(帝王切開後経膣分娩)といいます。

最近は、高齢出産や不妊治療などの社会的背景によって、帝王切開で産む女性の割合が増え、2人目はVBACを希望する妊婦も多いようです。

世界的な標準でいうと、実際にVBACを希望する妊婦の78%が成功し、安産で元気な赤ちゃんを産んでいます。

しかし、VBACを行うにはいくらかの条件があり、一般的な普通分娩に比べて、リスクが高くなるのは頭に入れておかなければなりません。

ここでは、VBACについて、普通分娩で産むための条件やリスクを中心にユタ州病院の分娩看護師によるアドバイスを分かりやすく紹介します。

VBAC(帝王切開後経膣分娩)のリスクと条件について

VBAC(帝王切開後経膣分娩)は、1人目を普通分娩で産んだ妊婦に比べてリスクが高い出産になるため、実際に行うには以下のように、病院によって様々な条件が課せられています。

過去に2人以上帝王切開していない
VBACは、過去に帝王切開によって1人産んだ妊婦に限られています。2人以上を帝王切開で出産した妊婦が、VBACを成功させた例は世界でもありません。
胎児と妊婦が健全な状態である
妊娠中の妊婦や胎児の経過が順調であることや子宮の回復期間(前回の出産からどれくらい期間が経過しているか)を考慮にいれて判断されます。
1人目の帝王切開が縦切開ではない
一番大きなリスクとして、分娩中に子宮が避けたり、帝王切開の傷口が開いたりする「子宮破裂」があります。もし、前回の帝王切開が縦切開である場合は、子宮破裂を生じやすいため、横切開でなければなりません。
帝王切開に切り替えられるような医療体制がある
万が一、子宮破裂が起こると、大量に出血して、母体と胎児が非常に危険な状態になります。また、子宮摘出に相当するダメージを母体に与えることもあります。
そのため、輸血や子宮摘出などの非常時に備えて、病院側はいつでも帝王切開に切り替えられるように、十分な準備をしてから出産を迎える必要があります。
新生児集中治療処置室に赤ちゃんが移る準備体制がある
VBACで生まれた赤ちゃんが、新生児集中治療処置室ですぐにケアできるかどうかも大切な条件のひとつです。

最後に

VBACには高いリスクがあるのは事実ですが、世界中で多くの妊婦が出産に成功しているのも事実です。

もし、VBACで産むことができたら、産後の回復が早くなるので、赤ちゃんを早く抱くことができるなど、帝王切開ではできなかった体験ができるメリットもあります。また、2人目をVBACで産むと3人目も普通分娩で産める可能性も高くなります。

上記のようなリスクを十分に理解したうえで、信頼できる医師としっかりと相談しながら、自分に最適な出産スタイルを見つけてください。