分娩後の新生児と母親のケアで知っておきたいこと

2016年10月28日

赤ちゃんを無事に出産したらひとまず安心ですが、分娩はこれで全て終わりではありません。

その後は、胎盤の娩出や、会陰切開の縫合に続き、新生児や母親のケアが行われます。

ここでは、出産後に分娩室で母親や新生児がどのような医療的ケアを受けるのかや出産によって起こる母親の体の変化について紹介します。

分娩後の母親のケア

赤ちゃんが無事出てきた後は、子宮から胎盤が娩出され、胎盤の状態のチェックが行われます。

その間に、医師による会陰の切開部の縫合が行われます。また、産後はすぐにトイレに行けないので、尿道に管が通されます。

産科施設によっては、この時にカンガルーケアが行われます。カンガルーケアによって、母親と赤ちゃんが頬や胸、おなかを密着させることは、親子双方に幸福感や安心感を与えます。

その後、分娩室から体調を整えるための部屋へ移動します。そして傷の消毒や必要な処置が施されます。

陣痛から出産までの長時間、食べ物や飲み物を口にしていない母親も多いので、この時に、水分補給や食事で体力の回復を促します。

出産による母親の体の変化

分娩後のおなかは、しぼんだ風船のように見えますが、妊娠前の状態にすぐには戻るわけではありません。授乳は、カロリー消費が大きいので、体重の減少に役立ちます。

これからは、赤ちゃんの泣き声を聞くたびに、乳首から母乳がにじみ出ることがあります。母乳を与えるなら、水分補給を十分に行ってください。

ホルモンの変化によって、妊娠中に体内に余分に蓄積されてきた水分が徐々に減り、腱や靭帯が伸びやすくなっていた状態から解放されるので、足のむくみは軽減されます。

しかし、出産のために開いた骨盤は、広がった状態のままなのでお尻が一回り大きくなることもあります。

乳首の黒ずみや肌の色素沈着は、分娩後は解消されます。また、余分に蓄積されていた髪の毛が抜け落ちるので、産後は、抜け毛が目立つかもしれません。

分娩後の新生児のケア

赤ちゃんは鼻や口から羊水などを吸引してもらい、楽になったら肺呼吸を始め、生まれて初めて泣きます。肺呼吸はぶっつけ本番でこの時が初めてです。産声を聞くと一安心ですね。

分娩室で母親が身体を休ませている間に、赤ちゃんは、へその緒を切断され、産湯につかったり、測定されたりと、体の異常や健康状態を念入りにチェックされます。

生まれたばかりはまだ体温調節ができないため、毛布やブランケットで覆われて、温かく保たれます。ほとんどの場合、生まれてすぐは紫や白っぽい肌の色をしていますが、1時間ほどしたらきれいなピンク色になります。

暖かいところできれいに拭いて清潔にしてもらった後、医師が肌や筋肉の状態、反射、動きを調べます。

体の検査を行った後は、看護師が、血圧、骨が折れてないか、頭蓋骨、鼻や口、手を握る力、股関節、お尻をすばやく点検します。目薬やビタミン剤が投与され、赤ちゃんの準備が整ったら、母親の腕にやっと抱かれることができます。