子供の怒りをコントロールする方法

2016年10月20日

子供が怒って自分自身や他者を傷つけたり、何か問題を起こす場合、そのふるまいを正すことだけに意識を集中させるのでは、残念ながら何も解決しません。

怒ったことやふるまいを叱る前に、まず、怒りという感情や自分の体に起こった感覚的な変化について理解させ、それを受け入れさせることが必要不可欠です。

ここでは、子供がカッとなったりイライラした時に、怒りを他人にぶつけないようにコントロールする方法「アンガーマネジメント」について、臨床心理士であるRyan Fuller氏によるアドバイスを紹介します。

子供の怒りをコントロールするための手順

イライラしやすく攻撃的になる子供を手助けするためのステップです。

1.怒りの感覚を認知させる

まず、子供に怒りがこみ上げた時の体の感覚的な変化について(筋肉が硬直した感じや心拍数が上がるかなど)尋ねてみます。

そして、怒り、いら立ち、激情といった怒りの感情や体験を表現する言葉のボキャブラリーを増やす手助けをします。同時に、傷つく、恥、きまりが悪いなど、怒りに結びつくような言葉も学ばせます。

怒りの感情や体の感覚を表現する言葉に精通することで、子供は、自分の感情の変化や体験に対して理解し、それを言い表すことができるようになります。

2.怒りの感情は悪いことではないことを教える

子供に、怒りの感情は悪いことだと信じさせる慣習がありますが、専門家は、安易なやり方だと批判的です。不幸なことに、それは子供に大きな問題を引き起こす可能性があります。

もし、子供が怒りの感情を強く抱いた時に、それは意味のないものであると感じ、怒りによる経験を信じることができなくなると、自分に起こったことに対して、理解し、よい判断をする必要性が無いと感じるようになります(自己否定)。

自分を肯定することができなくなるため、その結果、存在価値を感じられなくなったり、無力感から逆に悪いふるまいに走る可能性もあります。

3.自分の感情の正当性を認めさせる

まずは、自分の感情の状態について気づかせ、それを理解して、正直に言葉で表現することを許し、認めてあげなければなりません。

子供たちは、自分の感情の正当性を確かに感じて、初めて次の一歩を踏み出すことができます。

4.怒りの感情をコントロールする方法を教える

まだ幼い子供であっても、深呼吸は教えることができます。まず、動きを止めて、10秒数えさせます。そして、呼吸をゆっくりと深くさせます。

もし、公園で友達と遊んでいる最中に、怒って友達に手を出した場合は、「タイムアウト」をするよいタイミングです。

タイムアウトとは、他の友達から数分間距離を置かせ、深呼吸によって気持ちを落ちつかせたり、先生や親と起こったできごとや感情について話をすることです。

まとめ

まずは、怒るという感情とはどういうものなのか、体や感情の変化について言葉で認識させ、怒りの感情をもってもよいことを理解させます。

そして、深呼吸をして、高まった感情を落ちつかせてリラックスする手段を教えます。

気持ちが落ち着いたら、大人と一緒に、起こったできごとや感情について話をします。