陣痛誘発剤とは

2016年10月 1日

陣痛誘発剤とは、陣痛が始まっていない時に、人工的に陣痛を引き起こして分娩を早めるために使われる薬です。

妊娠期間が順調に経過していても、出産予定日を過ぎてもなかなか陣痛が始まらなかったり、分娩の進行が遅い時などに、胎児と妊婦が危険な状態になるのを防ぐために、医療的な処置として、陣痛誘発剤が使われることがあります。

ここでは、陣痛誘発剤について、種類や使われ方、効果を中心に紹介します。

陣痛誘発剤の効果には個人差があり、効かない場合は、帝王切開の処置がとられることもあります。

陣痛誘発剤が使われる状況とは

  • 予定日を1週間以上過ぎている
  • 子宮口の開き具合に何時間も変化がない
  • 明らかに陣痛が弱く(微弱陣痛)、長時間に及ぶため、母子の体力が消耗している
  • 破水したにも関わらず、なかなか陣痛が起こらない
  • 母体や胎児の命が危険を伴う状況
  • 胎盤の状態が悪い
  • 子宮頸管にまだ厚みがあって、十分にやわらかくなって(熟化)いない

陣痛誘発剤の種類

陣痛誘発剤の効果には個人差があり、もし、効き過ぎてしまった場合は、子宮の収縮が強くなりすぎて、子宮破裂、胎児機能不全、頸管裂傷を起こしてしまうリスクがあるため、投与された後は、注意深くモニターで経過が見守られます。

オキシトシン
オキシトシンは、点滴投与されることで、分娩につながるような子宮収縮を促す効果があります。
プロスタグランジン
プロスタグランジンは子宮頸管(しきゅうけいかん)を熟化させて子宮口を開く作用があるホルモンで、子宮の出口がかたい人やほとんど開いていない人に点滴や経口投与されます。
ゴム状のチューブを頸部に挿入して、空気を送り込んで頸部に圧をかけることでプロスタグランジンの分泌を促進する方法もあります。
ピトシン
オキシトシンと同じような作用をする薬で、子宮を収縮させて陣痛を誘発する点滴薬です。
人工破水(破膜)、早期破水
人工破水(破膜)とは、膣から針を差し込み、羊水膜を破って子宮の収縮を強め、分娩の進行を早めることです。