離乳食に塩を使うことはできますか?

2016年10月15日

最近の研究によって、子供の食育に関しての意見には色々な変化がありますが、赤ちゃんの離乳食に塩(砂糖も同様)を使うべきではないとする見解は、長い間変わっていません。

ここでは、赤ちゃんの離乳食に塩を使わない方がよい理由や1歳以降の食事にどのように、どれくらいの量を取り入れていくべきか、また、塩に代わる離乳食の味付け方法について紹介します。

離乳食に塩が必要ない理由

母乳やミルク、野菜に含まれる塩分量で十分足りる
様々な研究によって、赤ちゃんの体の機能を維持するのに必要な塩分(ナトリウム)やミネラルは、母乳や調乳ミルク、野菜や果物から得る量で充分足りることが分かっています。
母乳や調乳ミルクには、赤ちゃんが必要とするナトリウムやミネラルが適した量含まれています。
味覚形成の妨げになる
新鮮な食材には十分な風味があり、赤ちゃんの味覚は大人よりも敏感であるため、離乳食の味付けは必要ありません。塩を入れることによって、かえって食材本来の風味を損ない、味覚形成の妨げになります。
体への負担になる
人間の体は、塩分を腎臓でろ過します。過剰な塩分摂取が続くと、ナトリウムを排出するために腎臓は一生懸命働き、どんどん負担をかけてしまいます。
赤ちゃんの腎臓は未発達なうえ弱いので、負担がかかりすぎると腎臓疾患の原因になったり、ひどい場合は脳にダメージを与える可能性もあります。

赤ちゃんが摂取できる塩分量の限界

赤ちゃんが必要とする塩分量は、非常に限られています。

生後6ヶ月までは、母乳や調乳ミルクだけで十分です。

生後6ヶ月から12ヶ月までは、一日に必要な塩分量は1g(ナトリウム0.4g)だといわれ、それは母乳や調乳ミルク、果物、野菜などの食材で補うことができます。それ以上摂取すると、腎臓のろか機能の限界を超えてしまうため、離乳食での味付けには、塩を使用しないでください。

生後1歳から3歳までは、腎臓の機能がまだ発達段階であるため、料理に塩を使うことは構いませんが、一日に塩分量が2g(ナトリウム0.8g)を超えないようにします。

塩に代わる離乳食の味付け方法

もし、離乳食にもっと味付けをしたい場合は、塩の代わりに下記を少量加えると自然な風味を足すことができます。

ハーブ
バジルやパセリ、タイム、オレガノ、ミント、ローズマリー、ディルなど
スパイス
パプリカ、クミン、シナモン、ガーリック、生姜、ターメリック、コリアンダー、ナツメグ、カレーパウダーなど
パルメザンチーズ
パルメザンチーズを小さじ1杯足すことで、風味付けとともにカルシウムも摂取できます。