子供が自閉症かもしれない?症状について

2016年11月18日

プロゴルファーのアーニー・エルス(Ernie Els)氏は、息子のベン君が2歳になっても歩こうとしなかったり、急に両手を上げる不可解な仕草を疑問に思い、専門家に見せましたが、初めは何の手掛かりも見つかりませんでした。そして、医者を転々とするうちに、ようやく息子が自閉症であることがわかりました。

自閉症は、一般的な病気とは違い、血液やX線(レントゲン)などの検査だけでは分かりにくいため、1歳半頃からなんらかの症状が現れるといわれているにも関わらず発見が遅れてしまうことがよくあります。

また、見た目や発達の遅れ、運動能力など、様々な能力を総合して判断していかなければならないことも、発見が遅れる要因となっています。

ここでは、自閉症について、できる限り早い段階で発見するために予備知識として知っておきたい症状や検査方法についてのアメリカのドクター(Dr.Marleigh Moscatel, M.D)によるアドバイスを紹介します。

自閉症とは

自閉症とは、生まれながらに脳の機能がうまく働かないために、言葉や運動能力の発達に遅れが見られたり、周囲の人や一般的なルールになじめないなど、対人関係や社会性の障害が起こりやすいといわれる先天的要素の強い発達障害のひとつです。

アメリカでは、150人に1人が自閉症だといわれ、米国小児科学会は、生後18ヶ月と2歳になった時の2回にわたって検査をすることを全ての乳幼児に推奨しています。

自閉症かの判断は、ふるまいや行動パターン、また、聴力や視覚、話す能力、生活習慣やコミュニケーションスキル、運動能力などが参考にされます。

自閉症によくみられる症状例

自閉症の症状の中でも、発達の遅れや社会性の障害は、大きな特徴とされています。

しかし、子供の性格や発達のスピードは一人ひとり違い、それぞれに個性があり、個性と自閉症との境界があいまいであるため、専門家の間でも自閉症かどうかの判断が難しいという現実があります。

そのため、年齢的に早い段階で自閉症だと決めつけて、周囲が干渉していくことに批判的な専門家も多く、現段階では、4歳から6歳の間に発見される割合が一番高いようです。

下記に、自閉症によく見られる症状や特徴について紹介します。

  • 発達時期に応じた言葉数が極端に少ない
  • 夜のおむつがなかなかとれない
  • 身体的な発達が遅い
  • 動作や言葉への反応が遅い
  • 新しい環境への恐れや新しいおもちゃを嫌がる傾向が強い
  • 顔の表情が乏しい
  • 目を見て話さない
  • 人に興味を示さない
  • パターン化した行動をする(反復性)
  • 特定のものへのこだわりが強い

自閉症の現実

自閉症は、生後間もない時期に発見できれば、将来的な進行を食い止め、症状の改善の可能性が高まるのではないかと期待され、世界的に研究が進められています。

しかし、現実には、自閉症だと判断された場合、将来的に一人で暮らすことができるようになるのは難しく、現在効果的だといわれる治療法も科学的な根拠が無いものが多いため、多くの親が、多額の治療費を費やして懸命によい治療法を模索しているのが現状です。

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