耳が聞こえるようになる妊娠16週目の赤ちゃんの発達

2017年1月26日

安定期に入る妊娠16週目(妊娠5ヶ月目)になると、早い人は、もう胎動を感じるようになります。実際には、おなかの中の赤ちゃんは、妊娠8週目くらいからすでに動き始めていますが、まだ動きが弱く、母親が感じられるほどの胎動ではありません。

そして、この時期の胎児の大きな変化といえば、耳の発達です。耳の奥にある小さな骨(鼓膜の振動を内耳に伝える役割)が発達して音が聞こえるようになるので、絵本を読んであげたり、話しかけたりし始めるにはよいタイミングです。

ここでは、妊娠16週目にみられるおなかの中の赤ちゃんの大きさ、身体の発達、妊婦の体の変化について分かりやすく表現した動画を紹介します。

妊娠16週目のおなかの赤ちゃんの発達

妊娠16週目になると、赤ちゃんは、頭からお尻までが約11.5cm、体重は約110グラムで、アボカドくらいの大きさになり、両手の中にすっぽりとおさまるほどまでに成長しています。

ほんの4ヶ月前までは、ただの細胞の塊だったことを考えると、胎児は驚異的なスピードで成長していることが分かります。

身体の発達

体はまだ痩せており、血管や骨を覆う半透明の皮膚層ばかりで、脂肪はほとんどありません。

背骨が形成された後、背中の筋肉が強くなり、頭と首が以前よりもまっすぐになってきます。これからは、成長するにつれて、背中を丸めて膝を胸に引き寄せた「胎児型姿勢」になっていきます。

頭部の発達

少しずつ顔の正面に近づいてきた目のそばには、まつ毛とわずかな眉があります。まぶたは閉じたまま、まだ開くことはありませんが、周囲の筋肉が形成されているので、眼球を左右に動かすことができます。

まぶたの皮膚は半透明なので、目を閉じたままでも光を感じることはできます。

髪はまだ生えていませんが、頭皮のパターンは形成されています。

器官の発達

消化管は食べ物を押し出すときの要領で、筋肉を動かし始めています。

妊娠16週目の胎児の心臓は、成長する体を支えるために、毎分約140回拍動しながら、1日あたり約24リットルの血液を体中に送り出しており、これから赤ちゃんの発達とともに、その量は増え続けます。

妊婦の体の変化

妊娠16週目の子宮は、パパイヤくらいまで大きくなり、最上部は恥骨とおへそのちょうど中間ほどに位置しています。

子宮を支える円靭帯は、子宮が大きくになるにつれて、伸びています。

妊娠16週目になると、つわりがおさまってくるのにともない、疲れやすさや気分の落ち込みも軽減されます。お腹が張ったり(膨満感)、便秘になるようなら、オートミールや繊維質の多いものを食べ、十分な水分補給を心がけると症状が改善します。

妊娠12週から13週目頃には、すでに胎児の臓器が形成されている(器官形成の期の終了)ことから、流産のリスクは低くなっています(妊娠15週目は0.6%から1%未満)。

ただし、妊娠によって血液などの体液が増え(妊娠16週目の血液量は通常よりも約1リットル増加)、無数の血管が胎盤に形成されるにつれて、血圧が上昇すると、「子癇前症(しかんぜんしょう)」と呼ばれる新たなリスクが生じます。

妊娠高血圧症候群や子癇前症のリスク、症状について >

この時期には、子宮外妊娠である可能性は劇的に低くなりますが、もし、出血や腹部の強い痛みがある場合は早めに受診しましょう。

妊娠中の出血について知っておきたいこと >

初めて感じる胎動について

胎動を感じるようになるのは、妊娠20週頃が多いといわれていますが、早い人は、妊娠16週頃から感じ始めます。

一般的には、初産の妊婦よりも、経産婦(けいさんぷ)の方が、胎動に気づくのが早い傾向があり、座っている時や横になっている時に感じることが多いようです。

初期の胎動はまだ弱々しいので、おなかの中でガスや消化中の食べ物が移動する動き(特に食後)と区別がつかないこともあるようですが、妊娠週数を重ねていくうちに、はっきりとその違いが分かるようになります。

この初めての胎動に関しては、これまで多くの妊婦が「ポップコーンがはじけるような感じ」や「金魚が泳ぎ回っている」、「指先ではじく感じ」、「ちょうちょの羽ばたき」、「泡がはじける」など様々な感覚で表現しています。

その他の参照元:
1. Your pregnancy: 16 weeks | babycenter
2. How Do I Know My Pregnancy is Going Well at 16 Weeks?
3. What Happens at 16 Weeks Pregnant?
4. What is My Baby Doing at 16 Weeks Pregnant?