妊娠中の喫煙や副流煙が母体や胎児に与える影響

2017年1月 4日

妊娠中にタバコを吸うことは、母子の健康に深刻な被害をもたらす可能性があります。

たとえ、妊婦本人が直接タバコを吸わなくても、パートナーや身近な人に喫煙者がいる場合も悪い影響があります。

ここでは、妊娠中の喫煙や副流煙が母体や胎児に与える影響について、ドクター(Dr.Siobhan Dolan)によるアドバイスを紹介します。

妊娠中にタバコを吸うといけない理由

タバコには、4000以上もの有害な化学物質が含まれており、女性の生涯にわたって心疾患やガン、歯茎の病気など様々な健康被害をもたらす可能性があります。

それに加え、妊婦の場合は、出血や胎盤異常などが引き起こされやすくなるだけでなく、血液を通じてタバコの有害物質が胎児にストレートに伝わってしまうため、胎児の脳や体の各機能の発達を遅らせたり、先天性異常の要因にもなります。

また、タバコに含まれる一酸化炭素やニコチンは、胎児に必要な栄養や酸素を送ることができる唯一のへその緒の血管を狭くしてしまいます。結果として、赤ちゃんに酸素が行き届きにくくなって呼吸が困難になると、死産や早産(妊娠37週目よりも前の出産)、低出生体重児の出産などを引き起こしやすくなります。

出産後も、赤ちゃんの呼吸器系の問題や学習障害、耳の感染症、ぜんそく、突然死などの大きな要因となるといわれています。

イギリスの大学によると、タバコを吸う妊婦の胎児は、おなかの中でストレスを感じたり、中枢神経の発達に影響を受けるという研究結果もあります。

副流煙の危険性

実際に、妊娠中に副流煙を吸う環境にある場合、低体重での出産や早産になる可能性が20%も高くなるというデータがあります。

また、タバコの煙に比べると影響は低いようですが、木を燃やした時に出る煙をよく吸う妊婦にも同様のことがいえます。

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