頭の位置が下になってくる妊娠32週目の赤ちゃんの発達

2017年2月 2日

妊娠32週目になると、赤ちゃんは、頭を下にした体勢「頭位(骨盤位)」で落ち着き始めます。

この体勢は、解剖学的に理にかなったものだといわれており、洋ナシをひっくり返したような形をした子宮の中の限られたスペースを最大にし、急速に発達している脳に血液を送りやすくしています。

また、赤ちゃんの頭は、お尻よりも重いので、これが自然な体勢だと考えられています。

もし、この段階で、頭が上にある場合(逆子)でも、まだ体の向きを容易に変えることができるほど、羊水量があるので、生まれるまでに正常な位置に戻る可能性はあります。

羊水量は、これから出産にむけて、胎児が大きくなるにつれて減少していきます。

ここでは、妊娠32週目にみられるおなかの中の赤ちゃんの大きさ、脳や身体の発達、妊婦の体の変化について分かりやすく表現した動画を紹介します。

妊娠32週目のおなかの赤ちゃんの発達

妊娠32週目の胎児は、身長が約42.5cm、体重は約1700グラムまで成長しており、体重増加は加速していきます。

これから迎える妊娠最後の7週間に、妊婦の体重は、毎週およそ400グラムから450グラムずつ増えていきますが、その半分近くは胎児の体重増加によるものです。

母親の胸郭の中で、赤ちゃんの足の動きが抑制されるので、胎動でキックを感じることが少なくなります。

赤ちゃんは、一日のうち約90%から95%を寝て過ごしています。

身体の発達

赤ちゃんの産毛は、肩や背中にわずかに残っていますが、他の部位ではほとんど抜け落ちています。

つま先と指先には、長くてやわらかい爪が覆い、頭には髪の毛が生えています。髪の毛は少しずつ太くなっているので、超音波(エコー)検査で見ることができるかもしれません。

皮下脂肪の発達によって、顔のシワは、ほとんど消えます。

器官の発達

消化器系は、いつ生まれてもいいくらいまで準備が整います。

これまでの短くスタッカートをうつような呼吸は、徐々にリズミカルで規則正しいものに変化し、妊娠32週目の終わりには、新生児と同じように、毎分40回の呼吸を規則的に繰り返すようになります。

これらの呼吸運動は、健康な肺の発達に不可欠なサーファクタントと呼ばれる物質をより多く産生するように促しています。

また、 副腎(腎臓の上側にある器官)の働きも活発になり、サーファクタントの産生を促すコルチゾールと呼ばれるホルモンを分泌し始めます。この時期の副腎は、なんと成人の約10倍におよぶ量のコルチゾールを生産しています。

妊婦の体の変化

妊娠前に比べて、妊婦の血液量が40%から50%増加しています。

大きくなった子宮が横隔膜を押し上げて、胃を圧迫するため、息切れや胸やけを感じるかもしれません。食事は、一度に食べる量を減らして、その分回数を増やして対応しましょう。

この時期から、病院では感染症や早産、また、子癇前症(しかんぜんしょう)の兆候を確認するために、診察の回数が増えます。