妊娠中の出血について知っておきたいこと

2017年2月 4日

妊娠した女性の約25%が少量の出血を、そして、8%が多い量の出血を経験するといわれています。

妊娠中の出血は、流産や早産、胎盤早期剥離、前置胎盤など、様々な危険性が考えられるため、どのような出血であっても、医師に相談することをおすすめします。

ここでは、妊娠中の出血について、出血量や時期をもとに、考えられる原因や注意点について分かりやすく紹介します。

もし、なんらかの問題がある場合は、超音波(エコー)検査などで、子宮や胎盤の状態を確認して原因を早めに判明すれば、それだけ赤ちゃんを救い、妊娠を維持し、母体の健康を守ることができる可能性が高くなります。

妊娠中の出血について

流産の危険性
流産の可能性が高い出血は、妊娠第一期(妊娠12週目まで)に多く、特に妊娠5週目から8週目の間に起こるといわれています。
この時期の少量の出血はよくあり、そのほとんどは心配のいらないものだといわれていますが、出血がない場合に比べると流産のリスクは高まります。
妊娠13週目に入ると、流産の可能性は低下しますが、激しい腹痛や子宮収縮を伴う出血は危険です。
ホルモンバランスの影響による出血
ホルモンの分泌がスムーズに行われずに、妊娠前の月経時のような出血が起こることがあります。
また、ホルモンバランスが崩れた時に、少量の出血や軽い子宮収縮が起こることもあります。しかし、この場合は、妊娠を継続させるためのホルモンの分泌が、胎盤の完成とともに、卵巣から胎盤に引き継がれるにつれて、ほとんど見られなくなります。
胎盤に異常
もし、出血の量が多かったり、鮮やかな色をした出血がみられる場合は、胎盤になんらかの問題が生じているのかもしれません。
胎盤が少し剥がれたり、子宮がなんらかの損傷を受けたりすると、大量に出血することがあります。
子宮外妊娠の可能性
出血量が少なくても、おなかに強い痛みを伴う場合は、子宮外妊娠の可能性があります。
痔の可能性
排便時のみに出血がある場合は、水分補給や食物繊維の摂取を心がけると解決することがよくあります。それは、水分不足によって、直腸や肛門の粘膜が乾燥して、排便時に傷がついて出血するためです。
また、便秘時には、腸内に長くたまった便が水分を吸収して硬くなり、それが原因で排便時に出血することもあります。
性感染症
妊娠期間中は、免疫力が低下するため、性感染症を患っている場合、それが再発したり、症状が悪化している恐れがあります。少量でも鮮やかな色の出血がみられたら受診しましょう。
出産が近い合図
出産が近くなった頃に見られる血液が混じったようなおりものは、出産開始の合図でもあります。しばらくすると陣痛が始まることもあるので病院に電話をして状況を伝えましょう。

確率的には非常に低いケースもありますが、これらのリスクについて知っておくことで、もし出血が実際に起こった場合に、迅速に病院で受診し、適切なケアを受けることができます。

問題のない出血

妊娠中は、妊婦の血液量が増え、子宮内が充血しているので、内診時や性交渉後のちょっとした刺激で、出血が見られることがありますが、少量でおなかの張りや痛みがないようなら心配はいりません。