権威主義的な子育てが子供に与える影響

2017年3月31日

権威主義(けんいしゅぎ)の両親は、子供を常に服従させることができ、高い要求を押しつけて、親が家庭における力を持っていると信じています。

(権威主義とは、権威に服従するという個人や社会組織の姿勢、思想、体制である。wikipediaより)

このような親の子育てのスタイルは、悪い行為を罰するために子供の特権を取り除いたり、お尻を叩いたりするなど、否定的な形で規律を保とうとする傾向があり、なかなか子供の気持ちや意見に耳を傾けようとしません。

しかし、権威主義的な子育てをされた子供は、次第に自尊心が乏しくなり、決断力がなく(なにかを決めることが難しい)、成長するにつれて人生における反抗心が強くなっていきます。

ここでは、権威主義的な子育てが子供に与える影響や、それを防ぐ効果的な取り組みについて小児科医学(博)士のAir Brownさんによるアドバイスを分かりやすく紹介します。

権威主義的な子育てとは

1960年に、心理学者であるDiana Baumrindが、小学校に入学前の子供とその家族を調査したところ、子供への期待や反応の仕方などに、いくつかの異なる育児スタイルがあることを発見しました。

以下は、権威主義的な子育てにみられる特徴です。

  • 悪い行為に対して叩くといった体罰を行う
  • 子供の意見や思いには耳を傾けず、一方的な意思疎通になっている
  • 親の作ったルールに子供が疑問を抱いても理由を伝えず「私がいっているからそうなの」といった類の答えになる
  • 断固としたルールを作り、融通を利かせない
  • 子供に威圧的な態度をとる

このような育児の形態は、教育には効果的ではなく、通常、よい行動を促すものではありません。

研究では、権威主義的な育児スタイルで育った子供は、自分に自信がなく、人間関係がうまく構築できない、または、内気な傾向がみられることが分かりました。

権威主義的な子育てを防ぐ効果的な取り組み

まず「子供にどんな大人になってほしいか」を考えてみてください。そして、自らが見本となるようなふるまいを心がけます。

子供の不適切な言動に対して、手を出すよりも、根気強く言葉で伝える方が 長い目で見ると効果があるという研究結果もあり、親には、子供の気持ちに耳を傾け、問題を一緒に解決する姿勢が求められます。

また、家の中でだけに通用するのではなく、社会に通じるルールを定めます。家庭でのしっかりした基盤は、早い段階での子供の自立を促します。

自分たちはどのようなスタイルでいくかを夫婦でよく話し合い、肩の力を抜いて柔軟に、そして、時には振り返りながら、親子で良い信頼関係を築いてください。