赤ちゃんの発疹の原因や症状、対処法について

2017年4月20日

赤ちゃんの肌は弱く、環境の変化に敏感なので、様々な要因で皮膚にブツブツや赤らみなどがでてしまいます。

この皮膚にできるブツブツや赤らみなどを全てひっくるめて発疹といいます。具体的には、湿疹やじんましん、皮膚病、皮膚炎などといった皮膚が起こす症状全般を指します。

赤ちゃんの発疹は、種類や症状が多岐にわたるため、医師は、症状の経過や体のどの部位にでているか、かゆみの有無などをもとに、具体的な病名を診断していきます。

ここでは、親が知っておきたい赤ちゃんの発疹の症状や原因、対処法について、アメリカのドクターDavid Hill,MD氏やJamie Wells,M.D.FAAPさんによるアドバイスを分かりやすく紹介します。

発疹の症状や原因、対処法

赤ちゃんの発疹には様々な種類や症状があり、アトピー性湿疹のように、慢性的で、しばしばぶり返す発疹もあります。

下記に、赤ちゃんによくみられる発疹の種類や症状、注意点について紹介します。

(発疹が、じんましんによるものか、それとも湿疹や皮膚病によるものかは、素人が判断するのは難しいので、ここでは、分かりやすいようにひとくくりに発疹と表現していきます。)

新生児中毒性紅斑(しんせいじちゅうどくせいこうはん)

顔や体の皮膚の表面に白(または黄色)い斑点ができ、その周囲が赤らむ症状で、赤ちゃんにかゆみや不快感はありません。

発疹が部分的であったり、広範囲に及んだりと、症状の出方には個人差がありますが、半数近くの赤ちゃんが経験するといわれるほどよくみられる発疹です。

通常は、なにもしなくても数日から1週間くらいで自然に治ります。

新生児中毒性紅斑のはっきりとした原因は、未だに解明されていませんが、新生児期は肌が弱いため、環境の変化(外的刺激)に敏感に反応して引き起こされるといわれています。

新生児中毒性紅斑の場合、水疱に、細菌やウィルスではなく、白血球の一種である好酸球(こうさんきゅう)が多いのが特徴的です。

汗疹(あせも)

汗疹は、皮膚の下の汗の通り道である「汗管(かんかん)」が塞がれて、汗が体外にうまく出られずに皮膚の下で炎症を起こしてブツブツができることです。

予防には、通気性や吸湿性に優れた衣類を着させ、特に汗疹ができやすい夏の間は一日に2、3回沐浴をすると効果的です。

また、赤ちゃんは、授乳中に首やわきの下、お肉のくびれに汗をかきやすいため、授乳後にこまめに拭いたり、着替えをさせるのも有効です。

虫刺されやとびひ

蚊に刺されて発疹ができると、傷から黄色ブドウ球菌やばい菌が入ってとびひすることがよくあります。とびひは感染力が強く、水泡が破れたら症状がひどくなるので、もし見られた場合は、早めに受診しましょう。

水疱瘡

水ぶくれや皮膚のただれなどの症状が見られます。始めは虫刺されによく似た発疹ですが、短時間で急激に増えるのが特徴的です。

はしか

発熱や腹痛をともなう発疹なら、はしかの疑いがあります。風邪と症状が似ているのでわかりにくいことがありますが、赤みや発疹の広がり具合に応じて病院で受診します。

おむつかぶれ

清潔と乾燥がポイントです。詳しくは、「赤ちゃんのオムツかぶれの治し方」を参照ください。

その他の発疹

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ちなみに、「乳児湿疹」という言葉をよく耳にしますが、これは、新生児期や乳児期にできる湿疹全般を指し、新生児ニキビや汗疹(あせも)、おむつかぶれ、アトピー性湿疹、アレルギー性皮膚炎などが全て含まれます。

発疹ができたときの対処法

一般的に、赤ちゃんがかゆがる場合は、冷たい布や保冷剤で患部を冷やしてあげると症状が和らぐことがよくあります。

発疹があるときは、肌が乾燥して菌が入りやすい状態になるのでこまめに保湿するよう心がけてください。

赤ちゃんが、かゆみで眠れず、機嫌が悪かったり、水泡からうみがでたり、症状が数週間続く、また、まぶたや唇など顔が部分的に腫れるなどの症状がみられた場合は、早めに医師の受診を受けましょう。

その他の参照元:
Pediatrics & Child Health Care : Treatment for Skin Rash on a Baby