生後3ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴や発達を促す遊び方10通り

2017年4月11日

生後3ヶ月になると、約半数の赤ちゃんが、自分の両親と他の人をはっきりと区別できるようになるといわれています。

誰かが赤ちゃんに近寄ったり、話しかけたりすると、まだ誰にでも愛想よく反応しているように見えるかもしれませんが、実は、この時期から、すでに赤ちゃんは誰であるかを分別し始めているというから驚きです。

そして、少しずつ人や物に対しての好みも表れ始め、それぞれに反応の仕方も変わってくるでしょう。

ここでは、生後3ヶ月の赤ちゃんにみられる脳や運動機能の発達的な特徴や、発達を効果的に促す遊び方について、アメリカのドクターDr.Adam J. Flisser氏によるアドバイスを中心に紹介します。

生後3ヶ月は、脳の発達とともに、手足の動きや行動にも大きな変化が訪れる時期でもあります。

生後3ヶ月の赤ちゃんの特徴

生後3ヶ月の赤ちゃんは、外の世界に調和しようと好奇心がどんどん育まれていく反面、環境の変化により敏感になります。

ときには、そんな不安な気持ちを落ちつかせ、安心するために母親の香りを求めるかもしれません。それは、部屋の中で、母親をよく目で追ったり探したりして、見つけるとじっと見つめたり、興奮するように腕を動かして体全体で喜びを表現したりする姿からもよくわかります。

そんなときは、やさしく抱き上げて声を聞かせてあげてください。赤ちゃんは触れられるのが大好きなのです。肌と肌のふれあいは、親子の絆を深めるだけでなく、赤ちゃんの注意力や集中力を養い、心を落ちつかせるのに効果的だといわれています。

生後3ヶ月の赤ちゃんの心身の発達

  • 身長は平均60cm、体重は6キロ弱
  • 不快なことは、声に出して表現し始める
  • 夜の睡眠がまとまってくる赤ちゃんが増え、なかには6時間近く通して寝る子もいる
  • うつ伏せになって腕や肩で上体を支えたり、頭と肩を高く持ち上げたり、足を頻繁に動かして寝返りをする準備を始める
  • 両手を体の前で合わせる
  • 聴覚、嗅覚などの感覚器が活発に発達する

この時期は、発育状況を確認するために、行政によって行われる3ヶ月(約16週目)検診があります。

3ヶ月検診の確認事項の例

  • 脳の成長や発育状態(乳児の身長や体重、頭周りのサイズを測る)
  • 手を握って起き上がろうとする力
  • 寝返りや支えられてお座りできるか
  • 手を前に合わせる、足でキックできるか
  • アーやウー、ばぶばぶといった喃語(なんご)、また、笑う反応など
  • 睡眠サイクルや栄養状態

言語の発達

生後3ヶ月頃の親子の言葉によるふれあいは、しっかりとした言語の発達の基礎を作るうえで重要な役割があります。

研究によると、生後から両親が様々な言葉で話しかけたり、一緒に遊んで触れ合ったりしていた子供は、年齢が上がったときに、IQが上がりやすく、ボキャブラリーが多い傾向が示されています。

ぜひ、散歩や買い物に出かけたときなどには、目にしたものを指差して話しかけてあげてください。

まだ、母親が発する言葉を繰り返しマネるまではできませんが、脳で急速に発達している記憶をつかさどる部位に、情報を保存している可能性があります。

手足の協調運動の発達

生後3ヶ月の赤ちゃんは、腕を振り、足を蹴るような仕草がよく見られます。股関節や膝の関節が柔軟になるにつれて、足で蹴る力がどんどん強くなっていくでしょう。

脳内で目と手の協調運動をつかさどる部位が急速に発達するため、両手を胸の前で合わせたり、グッパーと指を開閉したりできるようになります。

おもちゃを見せて、それに手を伸ばしてつかもうとするかの確認は、目と手の協調運動の発達段階を知るひとつの手段といわれています。

発達を促す遊び方とおもちゃについて

生後3ヶ月の赤ちゃんは、まだ目はよくはありませんが、新生児期から耳はとてもよいので、身近な人の声に特に反応を示します。そのため、歌いかけたり、動物の鳴き声のマネをしたり、絵本を読んであげると効果的です。

ぜひ下記で紹介するように、この時期に適した触覚や聴覚、視覚を刺激する遊びを取り入れて、親子で楽しむ時間を作ってみてください。

遊びの時間がなかなかとれない場合は、用事の最中でもいいので、名前を呼んで話しかけてあげましょう。一見すると何も反応がないように感じるかもしれませんが、生後3ヶ月の赤ちゃんは、すでに、耳にする音について、頭で一生懸命考え始めています。

いないいないばぁといった同じ動作を繰り返す親子遊びもおすすめです。

おすすめの遊び方10通り

下記に、生後3ヶ月の赤ちゃんとの遊び方についての、アメリカのドクター(Dr. Donna Williams, Ph.D.)による10通りのアドバイスを紹介します。

懐中電灯
赤ちゃんを仰向けやうつぶせにして、懐中電灯の光を床や壁、天井にあてて動かして目で追わせたり、スイッチをつけたり消したりしてみます。
ボール
小さめのボールを赤ちゃんの目の前で左右に動かすと、目で追い、手を伸ばしてつかもうとするでしょう(追視の発達)。
ビーチボールやバランスボールの上に寝かせて、落ちないように支えながらゆっくりと前後に動かします。首がしっかりとすわっている場合は、支えながら座らせて、左右にも動かしてみましょう。ボールのゆれにあわせて歌を歌うのもおすすめです。
散歩
外の空気を吸って、空や雲、木、花などたくさんのものを見せて、話しかけてみましょう。赤ちゃんは、肌で風を感じ、鳥のさえずりに耳をすませ、母親のお話を聞くのが大好きです。
スカーフ
赤ちゃんを仰向けにして寝かせた後、歌いながらスカーフをゆっくりと上下させて顔に近づけたり、ヒラヒラ動かしたり、スカーフで顔を隠して「いないいないばぁ」をする。
人形遊び
人形や指人形を使って、歌いながらダンスさせたり、話しかけたり、赤ちゃんの体の上を歩かせたりする。赤ちゃんの目の前で人形をゆっくりと動かすと目の焦点を合わせる練習にもなります。
楽器、または、音が出るおもちゃ
鈴を揺らして音を奏でたり、音が出るおもちゃを赤ちゃんに握らせてみましょう。
カラフルなおもちゃ
赤ちゃんの目線の高さに合わせて黄色や赤、緑など鮮やかな色彩の絵やコントラストの高い色あい(白黒の濃淡)を使った模様、また、三角や丸、色々な形のおもちゃや絵本を見せる。布絵本を触らせるのもよいでしょう。
乳幼児用の軽くて壊れにくく、キズが付きにくい加工が施された鏡を見せる。まだ鏡に映っているのが自分であるのかは認識できないかもしれませんが、それは問題ではありません。鏡に映った自分の姿をじっと見つめ、動きに対して反射的に反応を示すでしょう。
シャボン玉
目の焦点が合う頃から、シャボン玉遊びができるので、シャボン玉をとばして動きを目で追わせます。生後3ヶ月くらいになると、手を伸ばして掴もうとする仕草を見せるかもしれません。ただし、シャボン玉で遊ぶときは、口の中に入らないように注意しましょう。
触感を刺激する遊び
手で体をなぞった後に、ティッシュや羽、スカーフ、スポンジ、毛皮、レース、タオル、プラスティック製のボール、段ボールなど感触の異なる素材(清潔で誤飲や怪我の恐れがないもの)で同じようになぞります。
ファーやフェルト、布、タッチ絵本など、様々な素材のものを触らせて、赤ちゃんの触感を育ててあげましょう。その際、赤ちゃんは、おそらく全てを口に入れようとするので、必ず安全を考慮してください。

その他の参照元:
Your 3-month-old's development
Playing With a Baby Through Development : How to Play With a 3-Month-Old Baby