罰以外の方法で子供を前向きにしつける子育て方法

2017年4月 1日

子供に何かを教える時に、必ずしも罰を与える必要はありません。

「してはダメ」、「次にしたら怒るよ」と叱ったり、罰や注意、命令ばかりでは、親も疲れてしまいます。それどころか、エネルギーを費やす割に、子供には意図する真意が伝わらない方が多いようです。

また、ダメだと禁止ばかりしていると、子供は、人の顔色をうかがうようになったり、自分自身の頭で考えなくなってしまいます。

そこで、ここでは、前向きな子育て(肯定的なしつけ:ポジティブディシプリン)の考え方をもとに、子供が主体性を持って考え、問題を解決する能力をつけたり、自制心を養うためのサポート方法を紹介します。

前向きな子育て(肯定的なしつけ:ポジティブディシプリン)とは

前向きな子育てとは、安全に関わったり、他の人に危害を加えるなどどうしても禁止すべきルールをあげて、それ以外は、前向き(ポジティブ)に教え諭したり、励ましていくことです。

してはいけないではなく、どうすれば良いかを根気よく伝え、できたら誉めて励まします。できた時にがんばりシールを貼るなど子供が自分からやりたいと思うような工夫を取り入れるのもよいでしょう。

ゴールに向かって努力するのはポジティブなことです。ゴールに達したら、ごほうびを用意するのもいいですね。その場合、ごほうびには物やお金ではなく、できたら家族でサイクリングやピクニックへお出かけするといった体験を計画してあげてください。

親が忙しいと、もっとかまってもらいたいあまり、悪い行動によって気を引こうとすることがあります。その場合は、子供の気持ちを理解し、発達過程も考慮にいれてしっかりと向き合う時間が必要です。

親が子供の見本になっていることも忘れないでください。親自身がうまく物事が進まない時に、知らず知らずのうちに愚痴をこぼしたり、不平を言うのを見直して改めましょう。

肯定的なしつけの原則について

肯定的なしつけの原則について、ドクター(Dr. Jane Nelsen)によるアドバイスを紹介します。

目的:子供の自制心、責任感、協調性、問題解決能力を伸ばす

取り組み方とポイント

思いやり(理解がある)と確固たる態度が共存した子育て
このどちらが欠けてもいけません。片方が欠けるだけで、放任主義や過保護になったり、子供を厳しく管理しすぎて不当な扱い(尊重しない)をしたり、罰や力でコントロールするようになります。
家族への帰属感と自分の存在意義を感じさせる
愛情を示して安心感を与え、家族の一員だという満足感や自分の存在意義(アイデンティティ)を感じる手助けをする。
子供は、帰属感や存在意義を感じることがないまま育つと、これを求めて、間違った形で注目を集めようとしたり、力に頼ったり、すぐに諦めたりと、様々な過ちを犯すことがあります。
長期的な視野で見る
子供の考え方や感じ方、決めたことを理解しながら、短気的な視野でとらえるのではなく、長期的な視野で論理的に教え導いていく。
特に5歳までは、心の土台作りであるため、過剰なしつけによって懲罰的になりすぎないようにしてください。
社会的に価値があるライフスキルを高める
世界保健機関(WHO)によると、ライフスキルとは日常の問題に主体性をもって効果的に対処するために必要な能力です。
それは、問題解決能力、創造的思考、批判的思考、コミュニケーション能力、対人関係の構築と維持、感情を制御する力などが含まれます。

この4つの原則をもとに、子供が能力を高めていくことができるようにサポートをしながら、自分の力をどのようにして使っていくか、社会にどのような形で貢献していくかを導いてあげる必要があります。

その他の参照元:
Five Criteria for Positive Discipline With Parenting Expert Dr. Jane Nelsen