搾乳して哺乳瓶で与えるだけでは、母乳は出にくくなるのか?

2017年7月25日

赤ちゃんへの授乳において、直接乳首からではなく、搾乳してから哺乳瓶で飲ませてばかりいると、(母乳が出にくくなるなど)母乳の生成量になんらかの影響を与えてしまうのでしょうか?

ここでは、IntermountainMomsに寄せられた上記の質問に、ユタ州病院の分娩看護師Nurse Daniさんが回答したものを分かりやすく紹介します。

母乳育児のメリットは搾乳でも得られるのか?

赤ちゃんにとって、母乳育児が良いことは数多くの研究で実証されています。

たとえそれが乳首から直接飲ませるのではなく、搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて与えている場合でも、赤ちゃんは母乳の恩恵(栄養)をきちんと受けています。

さらに、最近の研究によって、母乳育児は、母親の健康にもさまざまなメリットをもたらすことも分かっています。

そのなかでも最もよく知られているのが、母乳を生成するときにエネルギーが消費されるので、母乳育児をするだけで産後のダイエット効果が期待できるというものです。その他にも、母乳育児を長く続けた場合、中性脂肪値や血圧の安定、乳がんや卵巣がんのリスクの軽減にもつながるといわれています。(詳しくは母乳 vs 粉ミルクを参照。)

そしてこれらは、母乳を搾乳して与えている母親も同様に得られるメリットです。

その一方で、乳首から直接飲ませていないことによって、母乳が作られにくくなるのではないかと不安に感じている母親も多いようです。

搾乳ばかりだと母乳の生成量に影響するのか?

基本的に、搾乳して哺乳瓶で与えても、直接乳首から母乳を飲ませた場合でも、母乳の生成量にそれほどの違いはありません。

母乳は、乳房が空っぽになることによって刺激されて、作られ始めるようになっています。つまり、赤ちゃんが飲めば飲むほどより多くの母乳が作られるわけです。

ただし、乳首から母乳を与えている場合は、赤ちゃんが飲むことによって効率的に母乳の生成量が調整されていきますが、搾乳している場合は、成長に応じて搾乳する量を計算していく必要があります。

なぜなら、母乳育児では、赤ちゃんが必要な量を飲めているかが重要になってくるからです。

母乳を搾乳して飲ませるときの注意点

赤ちゃんが飲む量が、十分に足りているのかを知るための目安を下記に紹介します。

  1. おしっこの回数が一日に最低でも6回はある
  2. 排便が定期的にある
  3. 機嫌がよくて、健康的であるようにみえる
  4. 小児科医によって示されている体重の増加がみられる

赤ちゃんが飲む量の目安

生後4週目から6週目までの赤ちゃんは、2、3時間ごとに55グラムから85グラムの母乳を飲み、成長につれて3、4時間おきに85グラムから115グラムを飲むようになります。

そして生後6ヶ月くらいから、115グラムから170グラムを一日に4、5回飲むようになります。この頃になると、寝る前に飲む量が際立って増え、約170グラムから230グラム近く飲むこともあります。

上記を参考に、もし授乳に関して心配な点がある場合は、小児科医で母乳を飲む量や離乳食の与え方に関してなんらかの改善すべき点があるかどうかを相談してみてください。