産後はいつから性交渉ができるか?

2017年7月31日

産後の性交渉に関しては、多くの人が不安に思いつつも、なかなか周囲の人に相談できない話題のひとつかもしれません。

一般的に、性交渉に関しては、産後4週間から6週間経過した頃から可能だといわれていますが、これにはいくつかの理由があります。

ここでは、産後の体の状態(子宮、子宮頚管、ホルモンバランスなど)をもとに、産後の性交渉のリスクや開始時期の目安について、ユタ州病院の分娩看護師Nurse DaniさんによるアドバイスをIntermountainMomsから紹介します。

産後の体の状態

産後の体は、依然として腹部からの出血や子宮内感染のリスクが高い状態です。特に産後の体が元通りになるまでの産褥(さんじょく)期間は性交渉には適してはいません。

一般的に、出産によって開いた子宮頚管は、授乳を繰り返すごとに分泌されるホルモン(子宮の筋肉の収縮を促すオキシトシン)の働きによって、2、3週間かけてゆっくりと閉じていきます。

また、帝王切開出産による腹部や子宮の切開部や会陰切開の縫合部分なども傷口が癒えるのに時間を要します。

これらの理由から、医師は、一か月健診を目安に、膣や子宮の状態を調べて、性交渉の不可を判断していきます。

産後の性交渉のリスク

性交渉を始める際には、次の妊娠を防ぐために避妊についても考えていかなければなりません。

産後はしばらくの間、母乳の生成と分泌をサポートし、排卵を抑制するプラクチンが増加するため、母乳育児中は生理が開始されにくいといわれてはいますが、それには個人差が大きいのも事実です。

産後の妊娠は早すぎると、特に帝王切開の場合は、リスクを伴うといわれおり、研究では、最初の妊娠から2年半から3年後が時期としては理想的だといわれています。

膣の乾燥も性交渉における心配の要因となり得ます。出産後は、エストロゲンが減少しており、これが結果的に、膣内の潤滑の役割を果たす分泌物を減少させて、乾燥を促します。

さらに、産後数週間や数ヶ月間は、ホルモンバランスが乱れたままで疲れやすかったり、精神的なストレスがたまりやすい時期で、赤ちゃんの世話にも忙しく、かつ、性欲も減少する傾向が強いため、パートナーもそれを理解し、しっかりとお互いの気持ちを尊重して話し合う必要があります。

仮に性交渉後に、腹部の痛みや出血など、いつもとは異なる症状があらわれた場合は、必ず医師に相談しましょう。