安心して出産できる「正産期」は妊娠何週目から?

2017年8月 3日

一般的に、妊娠37週0日になると「正産期(正期産)」と呼ばれ、おなかの赤ちゃんが、出産によって外界に出るのに適した時期に入ります。

それに対して、妊娠37週目になる前の出産は、早産と呼ばれ、新生児の健康状態へのリスクが高いことから、ほとんどの場合、産後は、赤ちゃんが集中治療室でケアを受ける必要があります。

ここでは、早産と正産期(正期産)の違いや、正産期のなかでも週数によって出産による新生児へのリスクがどのように違うのかについて、ユタ州病院の分娩看護師Nurse DaniさんによるアドバイスをIntermountainMomsから紹介します。

妊娠週数と出産によるリスクの関係

一般的に、新生児の死亡率や心身になんらかの障害を有するリスクは、妊娠週数を目安に考えられています。

早産によるリスク

早産は、母親の子宮の異常や感染症、双子であることなどが要因となって、妊娠36週6日までに出産する場合をいい、この時期に生まれた赤ちゃんは、心肺機能や臓器、身体の器官の発達が未熟であるため、様々な問題が起こる可能性が考えられます。

そして、早産であっても、正産期に近いほど体が発達しているため、妊娠28週目に生まれた赤ちゃんは、妊娠35週目や36週目に生まれた赤ちゃんに比べて、死亡率や心身の障害、疾患を生じる割合が高くなります。

正産期でも週数によって出産のリスクは異なる

妊娠37週目は、すでに出産に適した正産期には入ってはいるものの、妊娠39週目に比べると赤ちゃんの臓器の発達は未熟なので、なんらかの問題を生じるケースはあります。

なぜなら、妊娠37週目から39週目の2週間の間に、子宮の中では、胎児の身体の各器官は発達していくからです。

たとえば、妊娠37週目の赤ちゃんは、肝臓がまだ完全には発達していないために、黄疸(おうだん)がでるリスクが高まります。また、肺が未熟であるため、産後に呼吸の問題が生じることもあります。

さらに、吸う力が弱かったり、吸啜反射 (きゅうてつはんしゃ)がうまく機能しなかったりして、母親が母乳を飲ませるのに苦労することもあるかもしれません。

このように、さまざまな事情によりますが、正産期ならいつでも問題がないというわけではなく、38週目の出産までは、産後の母子の状態を医師が注意深く見守るケースが多いようです。

加えて、正期産は妊娠41週6日目までであり、それを越えてしまうと、胎盤の状態が悪くなっていくので、医療的な処置によって出産を誘発される可能性が高まります。