コーヒーのメニューだけで数十種類あるウィーンのカフェ

2009年9月18日

ウィーンで暮らす人々にとって、カフェは生活の一部。

幼少期から母親や祖母に連れられ、また、ダンスレッスンの帰り道、考え事をしたり、リラックスしたりするためや待ち合わせなど、第二のリビングルームといわれるほど、人々は毎日カフェに訪れます。

驚くかもしれませんが、ウィーンのカフェハウスでは、コーヒーの濃さ、ミルクなどのトッピングの割合や状態によってコーヒーのメニュー名がひとつひとつ変わってきます。なかにはコーヒーだけで、30種類を超えるのメニューが用意されているカフェもあるほどです。

ここでは、ウィーンのカフェハウスのメニューについて分かりやすく紹介していきます。

ちなみに、ガイドのPetraさんがおすすめするカフェは「Cafe Demel」。ウィーンで最も古いカフェのひとつで、220年以上の歴史があります。

ウィーンのカフェの特徴

ウィーンのカフェでコーヒーを飲むなら、豊富なメニューの中から選ぶ必要があります。ぜひどのようなコーヒーが飲みたいかをイメージしてから、メニュー表に向かってください。

かつては、給仕役のボーイがコーヒーの濃さを表す見本を持って注文を聞きにいくと、「ミルクをコーヒーよりも多くして」、「グラスで」、「トルココーヒーをろ過して」、「熱いものを大きなカップで」と客が細かく注文していたといわれています。

そして、ウィーンならではのサービスにWasser(コップ入りの水)があります。コーヒーを注文すると、小ぶりの盆にのったグラス入りの水がだされます。

水が貴重なヨーロッパでは、例外的なサービスで、カフェでのみでみられる光景です(レストランでは、水は有料です)。また、勘定は、担当の給仕を呼んで席にてすまるのが一般的です。

代表的なコーヒーメニュー

Brauner(ブラウナー)
ミルク、または生クリーム入りで一般的なコーヒー。Grosser(グローサー)といわれる大きいサイズとKleiner(クライナー)といわれる小さいサイズがある。
Melange(メランジュ)
温かいミルクとエスプレッソが半々に入り、泡立てたミルクを浮かせたもの。最もポピュラーなコーヒーのメニューの一つ。カプチーノとほぼ同じ。
Kaisermelange(カイザーメランジュ)
モカに卵黄やコニャック、はちみつを入れて大きめのグラスで出される。
Franziskaner(フランツィスカーナー)
メランジュの泡だてたミルクの代わりにホイップクリームを乗せたコーヒー。
Kapuziner(カプツィーナ)
濃い目に淹れ、ホイップされたクリームを少量のせたコーヒー。
Einspanner(アインシュペナー)
濃い目やダブルのエスプレッソにほぼ同量のホイップクリームが乗っていて粉砂糖がふるわれたコーヒー、カップではなく背の高めのグラスに注がれる。
Kaffee mit Schlagobers(カフェ ミット シュラークオーバース)
カップとは別に砂糖がかけられたシュラークオーバースと呼ばれるホイップクリームが添えて出される。
Mocca(モカ)
デミタスカップで出される日本での一般的なエスプレッソに近い濃いブラック。シュヴァルツアーともいわれる。(大と小サイズがある)
Maria Theresia(マリアテレジア)
オレンジリキュールやブランデー、きび砂糖を加え、ホイップクリームを浮かべて、上からカラー砂糖がトッピングされる。
Meisterkaffee(マイスターカフェ)
ブランデーが添えられる。
Mazagran(マザグラン)
よく冷やされた砂糖入りのコーヒーに、氷、ラム酒、マラスキーノ酒を少量加えられたもの。
Tkischer(トゥルキスカー)
トルコ式で、コーヒーの粉と砂糖を鍋で煮たてて作られたもの。
Eiskaffee(アイスカフェ)
グラスにバニラアイスを入れ、冷たいモカ(濃い目)を注いでホイップクリームが添えらたコーヒー。上から砂糖がふるわれたり、シェイクされることも。
Fiaker(フィアカー)
ダブルモカにキルシュワッサー、チェリーブランデーやラム酒を加える。
Mokka gespritzt(モカゲシュプリッツ)
モカにラム酒やブランデーが少量入れられたコーヒー。
Gespritzt(ジェスプリッツ)
ブランデー入りの濃いコーヒーにホイップクリームがトッピングされたもので、ドッペルモカとも呼ばれる。
Schwarzwalder(シュヴァルツベルダー)
背の高いグラスにキルシュワッサーやブランデーと半立ちしたホイップクリームを加えられる。
Verlgerter(フェアレンゲター)
エスプレッソのお湯割。

オーストリアのカフェの特徴

オーストリアのカフェでは、地方によって、また、コーヒーの濃さ、ミルクの量やトッピングの割合によって呼び名が変わります。

Groser Schwarzer(グロッサーシュバルツァー)
普通の濃さ
Groser Brauner (グロッサーブラウナー)
普通の濃さに少量のミルクが入ったもの
Kleiner Schwarzer(クライナーシュバルツァー)
濃い目、エスプレッソ
Kleiner Brauner(クライナーブラウナー)
濃い目に淹れたコーヒーやエスプレッソに少量のミルクが入ったもの
Verlangerter(フェアレンゲター)
エスプレッソを湯で薄めたもの、ミルク入りもある
Milchkaffee(ミルヒカッフェー)
ミルヒとコーヒーが半々、または多めにミルクを入れる
Gold(ゴールド)
多めのミルク入り
Nusgold(ヌスゴールド)
ミルク入り
Nusbraun(ヌスブロン)
少なめのミルク入り