被害妄想が強く猜疑心の塊「偏執病(へんしゅうびょう)」とは?

2011年9月14日

偏執病(へんしゅうびょう)の主な症状には、自己中心的で、被害妄想や猜疑心(さいぎしん)が異常なほど強いといったものがあります。

別名パラノイアと呼ばれ、英語名ではPPD(Paranoid personality disorder)と略されます。

アメリカでは人口の約4.4%が偏執病(パラノイア)の診断を受けていますが、隠れた偏執病がまだ存在している可能性が高いといわれています。というのも、偏執病は、自分で自覚するのがほぼ不可能だからです。

ここでは、偏執病の主な症状や原因として考えられること、一般的な治療方法について、アメリカのドクターJ.Clive Spiegel M.Dによるアドバイスを紹介します。

偏執病とは

偏執病は、精神疾患の一種で、周囲が自分に対して敵意を抱いていると強く感じ、絶えず人を疑う傾向があります。他人から言われたネガティブな意見や周囲の視線がどうしても気になり、侮辱的な言葉や拒絶に固執してしまうのです。

ときには、弱者に対して異常な程に攻撃的になり、自分は特別な人間であると信じて疑わず、誇大妄想を抱きやすい傾向もあります。

また、人に理屈っぽく議論をふっかけたり、興奮しやすく、一度興奮してしまうと自分で気分を落ちつかせるのが難しいため、それが人と一緒に働く時の障害になり、社会的に孤立しやすく、訴訟ざたになることもあるようです。

恋愛においては、自己イメージが低く、相手を信頼できないがために、異常な独占欲と嫉妬が生じやすく、それがしばしば障壁になります。そのうえ、相手を支配しているのは自分だと信じ込み、相手に対して攻撃的な態度を示すこともよくあります。

偏執病を引き起こす原因

偏執病の原因に関しては、はっきりとしたことはわかっていませんが、家族に統合失調症の人がいる場合、その傾向が高くなるといわれています。

治療方法

偏執病の治療は、心理療法が中心となります。カウンセリングによって、社会でどのように振舞えばよいかをはじめ、社会復帰を促す手助けが行われます。

しかし、偏執病の患者は、自分が妄想を抱いていると自覚できなかったり、人への猜疑心が人一倍強いため、プロのカウンセラーや医師の意見を受け入れにくく、それが治療をより困難にしています。

たとえ、心理療法を受けたとしても、医師が自分をだましているのではないかと疑うケースが多いようです。