知られざるスイカの栄養と健康効果

2015年11月11日

スイカに含まれる驚くほど豊富な栄養と食べることによる健康への効果を詳しく紹介します。

スイカは、ビタミンやカロテン、リコピン、アミノ酸など、体が必要とする栄養がバランスよく含まれている優秀な野菜です。

主な栄養と健康効果

腎臓(じんぞう)を健康的に保つ
スイカには、たっぷりの水分とミネラル含有物による自然由来の解毒作用があります。スイカの水分は、体の毒素を体外に流し出したり、肝臓がアンモニアを無毒化するのを助けます。
がんを抑制
スイカには、強い抗酸化作用のあるビタミンCやリコピンが含まれ、がんの発生を促進するフリーラジカルの形成を妨ぎます。リコピンは、カロテノイド(野菜や果物の赤い色素)の一種で、スイカ1個中に、6.5ミリグラム含まれます。抗酸化作用が高く、細胞の損傷を防ぎ、活性酸素を減らし、抗炎症性があり、前立腺がんの予防に効くことがたくさんの研究で分かっています。
水分補給
スイカの90パーセントは水分です。スイカを食べると、水分と同時に、人間が汗をかく時に失うミネラルやカリウム、電解質も同時に補給でき、体の水分を保持するのに非常に優れているため、夏場の水分補給に最適です。熱中症(日射病)予防には、塩をふりかけて食べると効果的です。
皮ふや粘膜、目の健康を向上
ベータカロチンは、体内でビタミンAに転換され、目の網膜の色素を作り出し、加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)や鳥目(夜盲症)を予防します。
また、ビタミンAは、健康な肌や歯、骨格や軟組織 (なんそしき)、粘膜を維持するのに役立ちます。
角切りしたスイカ2カップ分で、一日に必要なビタミンA(βカロテン)の30パーセント、ビタミンCの25パーセントを摂取できます。また、スイカには、皮ふや粘膜を正常に保つ働きのあるビタミンB6も含まれます。
インポテンスを改善
スイカに含まれるアミノ酸の一種アルギニンは、勃起障害(不全)を改善する自然由来の物質で性欲を増進します。また、不感症を改善する効果があるともいわれます。
頭が冴える
ビタミンB6は、脳に働きかけ、特に勉強にほとんどの時間を費やしている学生によいとされます。
体液貯留を解消
スイカのシトルリン(アミノ酸の一種)による利尿作用は、体内の細胞や組織にある過剰な水分を除去し、水分貯留を減らします。血流が促されるので、生理中や妊娠中の女性の手足のむくみ、冷え性、体重増加、乳房のハリや痛みなどに効果があるといわれます。
シトルリンは皮の方が多く含まれるため、皮もサラダなどにして食べることをおすすめします。
心臓を健康的に保つ
心臓を健康的に保つには、スイカのように、脂質やコレステロールが低く、抗酸化作用の高い食事が好ましいといわれます。
スイカに含まれるリコピンは、動脈硬化を促進し、循環器系の病気に深く関わっているフリーラジカルの働きを抑えて血管や動脈を保護します。
シトルリンは、天然に存在するアミノ酸の一種であるヒスチジンやアルギニンのレベルをよい状態で維持し、動脈硬化の進行を防ぎ、動脈の弾力性を向上させます。また、動脈壁や血管の内膜で、一酸化窒素を発生させ、血栓がつかないように働いたり、酸化ストレスによる影響を緩和する効果があります。
また、2013年の研究では、スイカに含まれるシトルリンやアルギニンが、血液循環を改善し、乳酸の消費を促進して筋肉痛に効くことが分かりました。
炎症を抑える
スイカの中でも注目すべきコリンは、細胞膜の浸透圧や脂肪代謝の調節に作用する他、体を休める、筋肉の動き、学習や記憶、 細胞膜の働き、 神経インパルス(興奮)の伝達、慢性炎症を緩和など、多方面にわたって体の調子を整えるとても重要な栄養素のひとつです。
神経衰弱、気分の落ち込みを改善
スイカのビタミンB6は、気分を高揚させ、心の状態を高めます。
科学者によって、不安感が高まったり、気分が落ち込んだりした人はビタミンB6のレベルが低いことが分かりました。ビタミンB6は、セロトニンを分泌し、シナプスで情報伝達を介在する神経伝達物質のような働きをします。
ダイエット
カロリーが少なく、食物繊維が豊富で便秘の解消やダイエットにも効果があります。