耳のトラブル

投稿日:2016年5月23日|最終更新日: 2016年7月11日

耳がキーンと詰まった時や耳に水が入った時の対処法、中耳炎などの耳のトラブルについて、その原因や処置方法を紹介します。

耳が詰まった時の対処法

耳が詰まる原因のほとんどは、気圧の変化や風邪による鼻水です。

登山や飛行機に乗ったり、エレベーターで高いビルに上がったりした時などにみられる単純な気圧の変化が原因で耳が詰まる場合は、耳の中と外の気圧を一定にして治します。

<対処法>

  • あくび
  • ガムを噛む
  • 鼻をつまんで唾液を飲み込む
  • 鼻をつまんで、息をゆっくりと吐く(強く吐くと耳を傷める可能性があるため注意)

また、風邪で鼻水が出ると耳が詰まりやすくなるため、鼻づまりを解消する方法を参考にしてください。

耳に入った水を取る方法

耳に入った水がなかなか出てこない原因のほとんどが、耳あかによるものです。

耳の表面を覆う耳あかを通り越した水は、耳あかに邪魔をされて出にくくなってしまいます。

そこで、取り除こうと、頭を傾ける姿がよく見られますが、ここで一工夫するだけで結果が違います。耳に入った水を取る効果的なやり方を3通り紹介します。

<やり方>

  • 反対の手で耳の外側(耳介)を引っ張りながら頭を傾けると、耳の通り道(外耳道)がまっすぐになるため、水が出やすくなります。
  • 火傷に注意し、低い温度に設定したドライヤーの風を耳に当てて乾かす。
  • 水が入った方の耳を上にし、消毒アルコールを、スポイトなどを使って1滴耳の中に垂らします。その後、耳たぶ周辺を持って軽くゆらして、アルコールと水を混ぜ、水の蒸発を助けます。

綿棒やティッシュで、耳に入った水を無理やりとろうとすると、外耳炎になる可能性があるのでやめましょう。

もし、処置後に、火傷のような痛みを感じたり、耳に不快感が残るようなら、すぐに耳鼻科に受診しましょう。

また、どうしても水が抜けなかったり、何度も繰り返される場合も、受診した方がよいでしょう。中にはなかなか水が抜けにくい耳の構造をしていたり、水に含まれるばい菌が長時間耳にとどまることで中耳炎になることもあります。

子供の耳に水が入った場合中耳炎になる?

中耳炎は、耳の中にばい菌が入って炎症を起こす症状です。

プールや水遊びで、子供の耳に水が入ると中耳炎を懸念することがありますが、水が耳に入ったくらいではなりにくいといわれます。ただし、ばい菌の多いプールの水が、耳に入った時は中耳炎になることもあります。

それよりも、幼児期は、鼻水がひどい時に中耳炎になりやすいため、こまめに鼻水の吸引や鼻の洗浄を行う方が中耳炎の予防効果が高くなります。

耳と鼻はつながっているうえ、子供はつなぎの部分が短いので特に鼻水の影響を受けやすいくなります。

中耳炎とは

幼児期は、耳の病気によって長期間聞こえない状態が続くと、それによる言葉の発達の遅れが懸念されます。

また、慢性中耳炎になった場合は、放っておくと難聴になることがあるため、気付いたら早めの治療が必要です。

特に子供の中耳炎は、症状に気づきにくいことが多いので、疑わしい症状を紹介します。

  • 耳を痒そうにひっかく(しきりに耳に手を当てる)
  • 黄色い液(耳だれ)が耳の中に見られる
  • 痛みを伴うことが多いため、突然に泣き出したり、泣き止まなくなる、機嫌が悪い
  • 食欲が無くなる
  • 熱が出る
  • まれに下痢になることもある

中耳炎の種類と症状

外耳炎
外耳道(鼓膜の外側)が赤くなり、痛みが強い。鼓膜は正常で、飲み薬や点耳薬で治療。
急性中耳炎
ほとんどが風邪の合併症。痛みがあることが多く、熱が出たり、鼓膜がやぶれてうみがでることもあります。
慢性中耳炎
膜穿孔とも呼ばれ、急性中耳炎が治る前に繰り返したり、中耳炎の症状が長引く時に起こります。鼓膜に穴が開いた状態が続き、聞こえにくくなります。耳だれが続き、入院が必要な場合もある。
滲出性中耳炎
アデノイドウィルスや副鼻腔炎になるとよくなります。のどの炎症で耳管が詰まって鼓膜の内側に水がたまります。
滲出性中耳炎を繰り返すことで鼓膜がうすくなり、へこみや癒着が起こる「癒着性中耳炎」などがあります。痛みはあまり無いが、聞こえにくいのが特徴。

原因

子供は、風邪を引くと、まだ耳管が短いため、鼻水の菌が耳に入りやすくなります。そして、鼻水の菌が原因で耳の炎症を起こすことがあるので、鼻水は吸わないで出すことが大切です。

鼻をかむ時は、強くかまないで片方ずつゆっくりとかみます。

赤ちゃんの場合の中耳炎は、鼓膜の後ろに水がたまっておこることが多くあります。通常は、この水は耳官を通って喉や鼻に移動しますが、鼻水などでせき止められると耳に留まり、バクテリアやウィルスの影響を受けやすくなります。

よく見られるのが、急性、滲出性、慢性の3つの中耳炎です。中耳炎に何度も繰り返してなったり、治療をしないで放置しておくと、鼓膜に穴が開いた状態が続き持続性の難聴になることがあります。

治療法

痛がる場合は、火傷をしない程度の温かいものを耳に当てると楽になります

中耳炎の治療としては、内服薬で炎症を抑えたり、菌を攻撃するのが一般的です。もし、鼓膜の内側(中耳)にうみがたまっている場合は、鼓膜を切開してうみを出すこともあります。

鼓膜を切るとなると心配になりますが、通常は、数日で再生するといわれます。

鼓膜に穴をあけチューブを入れて治療することもありますが、穴は自然治癒の後ほとんどの場合ふさがります。

中耳炎の治療中は、お風呂で耳に水が入らないように気をつけます。

<補足>

中耳炎で耳が聞こえにくくなることが原因で、子供が集中力や理解力の低下を招くことがあるようです。親としては、気づいてあげることができずに、怒ってばかりという事態になりかねません。

風邪を引いた時に、返事をしなかったり、聞こえているのか分からないような状態や理解力が無いような様子が子供に見られたら、体の変化に早く気付いて、治療をしてあげてください。

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