ウィルス性胃腸炎の対処法や食事の摂り方

2016年8月26日

ウィルス性胃腸炎とは、体内にウィルス(ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなど)が入って、胃や小腸が炎症を起こすことです。

ウィルス性胃腸炎になると、薬や治療によって原因であるウィルスを取り除くことができない(抗生物質は効かない)ため、症状を和らげることを目的とした「対症療法(たいしょうりょうほう)」が主な治療法になります。

ここでは、ウィルス性胃腸炎の症状や家での対処方法について、水分補給や食事の摂り方を中心に紹介します。お腹を休めて回復を促すには、十分な休養が必要となるため、できる限り睡眠をとってください。

ウイルス性胃腸炎の症状

ウイルス性胃腸炎になると、嘔吐(吐き気)や下痢、激しい腹痛、悪寒、倦怠感、頭痛、筋肉痛などの症状が引き起こされます。感染すると、始めに吐き気や嘔吐が見られて、後から下痢が始まるケースが多くみられます。

適切に対処すると、嘔吐は、1、2日でおさまりますが、下痢はその後も約1週間ほど続きます。

発熱することもあり、嘔吐や下痢による体力の低下などから、重症胃腸炎に悪化したり、脱水症などの合併症が引き起こされることもあります。

ウイルスの種類の型は一通りではないため、一度感染して体内に抗体ができたとしても、型が違えば何度でも胃腸炎になる可能性があります。

嘔吐が1日以上続いたり、吐き気や下痢や熱といった症状が3日たっても落ち着かない場合や激しい腹痛がある時は、速やかに内科や消化器(胃腸)科に受診しましょう。

水分補給について

嘔吐や下痢によって、大量の水分をはじめ、カリウムやビタミン、ミネラルが失われるため、水分摂取は大切です。

しかし、脱水症状にならないようにと、一度に大量の水分を摂取するのはよくありません。嘔吐や腹痛がある間は、唇を湿らせる程度にとどめて、症状が落ち着いたら、水分補給を少量ずつ頻繁に行います。

水分を摂取するたびに吐く場合は、落ち着くまで水分補給を数時間控える方が良いこともあります。

糖分や塩分を含んだスポーツドリンクや電解質飲料などを活用し、適切な水分摂取を行いましょう。刺激の強いカフェイン含有飲料や炭酸飲料、オレンジジュースなど柑橘類のジュースや酸味のある飲み物はさけます。

嘔吐がひどく、なにも飲めない状態が続くと脱水症状が引き起こされます。その場合は、点滴によって水分補給が行われます。

食事の摂り方

ウィルス性胃腸炎になると、睡眠を十分にとり、胃や小腸を休める必要があります。

腹痛や嘔吐がある間は、基本的に食べ物を口にしないで、胃を空にした状態で数時間待ち、嘔吐がおさまってから、クラッカーやトースト、バナナなど胃に負担のかからない食べ物を少量ずつ食べます。

お腹の負担を和らげるために、繊維質の多い食材や香辛料などの刺激物はさけ、薄味で消化によい柔らかいものを食べるようにしましょう。

牛乳やチーズなどの乳製品は、下痢が治まるまで食べてはいけません。

たとえ、症状が落ち着いても、胃腸の働きが元の状態に戻るまでは1、2週間かかることも頭に入れておきましょう。

二次感染を予防する方法

ウイルス性胃腸炎は、二次感染を引き起こしやすい病気のひとつです。感染した場合は、すぐに受診してできる限り早めに症状を落ちつかせましょう。

手洗いは、頻繁に行います。特にノロウイルスに感染した場合は、下痢が治まった後も2週間ちかく便の中にウイルスが残っているため、トイレの後は手洗いを十分に行いましょう。

食器やタオルなどは、感染源になりやすいので、人と共有しないようにしましょう。