口にピアスを開けると生じる恐ろしいリスクとは?

2016年9月 9日

アメリカでは、「舌にピアスを開けると、舌がはがれ落ちるよ」と脅かされることもあるようですが、これはウソです。

しかし、ピアスを口腔(こうくう)内のどこに開けたとしても、歯や歯茎に何かしらの問題が生じることは確かです。

それだけでなく、口にピアスをすることによって、口腔内や外部からの細菌に感染しやすくなり、B型肝炎やC型肝炎、単純ヘルペスウイルスへの感染や心内膜炎を引き起こすリスクも高くなります。

ここでは、口(下唇、上唇、鼻の下のくぼみ、頬、舌)にピアスをすることによって引き起こされる口腔内のトラブルや病気について、歯科医師(Paul Fletcher,DDS)によるアドバイスを紹介します。

実は、口の中には、5000憶近くの細菌がいるといわれ、特に舌や頬の内側の粘膜の表面には、病気や感染症を引き起こす菌がよく潜んでいます。

ピアスをすることで口腔内に起こりやすいトラブル

  • 口腔内にバクテリアが発生、または、繁殖しやすい環境を作る
  • 口臭の原因になる
  • 味の感覚が変わる
  • 歯で噛んだり、物を飲み込んだりする時に、ピアスが障害になる
  • はっきりとした口調で話すことができず、滑舌が悪くなる
  • 唾液分泌過剰
  • 口腔内の神経を損傷
  • ピアスに使われる金属に対してアレルギー反応を起こしやすい
  • ピアスによって、歯がかけたり、折れたりする
  • ピアスが歯に当たることにより、歯のエナメル質を取り去る
  • 舌の裏側にある筋を傷つける
  • 歯茎の後退
  • 歯茎が柔らかくなり、歯肉炎になりやすい
  • B型肝炎やC型肝炎、単純ヘルペスウイルスに感染しやすくなる
  • 歯にピアスを埋め込むと、歯の神経組織を損傷する恐れがあります。

病気のリスク

ピアスを開けた穴が化膿したり、ピアスによって口腔内に傷がついたりすると、そこから血流に入った微生物やバクテリアが体の各部位にまで広がり、心内膜炎や心疾患、脳血管、肺炎などの病気を引き起こすこともあります。

注意点

口内にピアスを開けた場合、傷口が癒えるまでには1ヶ月から2ヶ月はかかるといわれています。特にその間は、タバコや食事の影響をうけやすいので口腔内をできる限り衛生的に保つ必要があります。

また、ピアッサーやニードルを使って、我流で口内(舌や唇など)に穴を開けると、細菌感染を引き起こしたり、化膿したりする恐れがあるので、もし開ける場合は、必ず専門家にお願いしましょう。