大量のお酒を短時間で飲むリスク

2016年10月11日

アメリカの大学では、ゲーム感覚でお酒の大量摂取が行われることが多く、毎年1400人の生徒が病院に運ばれています。

ここでは、大量のお酒を短時間で飲むリスクについて、体のメカニズムをもとにミシガン・ステート・ユニバーシティ病院のドクターロバート氏(Dr.Robert Gorski,M.D)によるアドバイスを紹介します。

お酒を代謝する肝臓の機能について

体内に摂取されたお酒は、胃や腸で吸収された後、肝臓で代謝されます。

肝臓は、異物を無毒化するための代謝酵素をいくつも保有しており、アルコールは、ADH(アルコール脱水素酵素)と呼ばれる酵素によって、毒性のあるアセトアルデヒドになった後、最終的に体に無害な酢酸に分解されます。

アセトアルデヒドとは、吐き気や頭痛の原因となる物質で、二日酔いを引き起こします。

しかし、どれだけお酒を飲んだとしても、1時間で肝臓が代謝できるアルコールの量は限られています。年齢や体質、体格差によって個人差はありますが、1時間で1杯程度が平均だといわれています。

大量のお酒を飲むリスク

大量のお酒を短時間で飲んでしまった場合、肝臓で代謝できないアルコールが血液を通じて全身に巡り、分解されるまで何度も肝臓を通過していきます。

アルコール代謝で生成されるアセトアルデヒドが分解されずに体内に蓄積していくと、酔いが早く回ります。

酔った状態では、呼吸や心拍数などの体の機能がゆっくりとなり、それが昏睡状態や心臓まひ、呼吸困難を引き起こす原因になります。

また、アルコールの成分やアセトアルデヒドによって、胃腸の酵素が破壊され、粘膜が荒れて、胸やけや吐き気が起こることもあります。

そのため、こういったアルコールによるリスクを軽減するためには、お酒を飲む前に、十分な食事や水を摂取しておくことが大切です。肝臓がアルコールを分解する時に体の機能を正常に保つ手助けになります。