タンポンの危険性と正しい使い方

2016年10月 4日

タンポンとは、女性が生理の時に、膣内に直接挿入して、経血を吸収する目的で使用する円筒状の生理用品です。

1930年代に、世界で初めてタンポンの広告が登場して以来、アメリカでは約81パーセントの女性が使用しているといわれるほど人気の高い生理用品ですが、正しい使い方をしないと、不妊症や子宮内膜症、細菌感染症を引き起こし、ひどくなると短時間でショック死することもあります。

ここでは、タンポンのリスクを軽減するための正しい使い方や選び方について紹介します。

ポイントは、細菌の繁殖を防ぐための衛生管理です。

生理の役割と経血の正体

女性には、個人差はあるものの、思春期から月経閉止までの数十年間、平均28日周期で、毎月生理が訪れます。

排卵日が近くなると、女性の体内から、エストロゲンホルモンとプロゲステロンホルモンが分泌されることによって、子宮は妊娠に備えて、受精卵を迎えるために厚みを増します。

この子宮の厚みは、子宮内膜と呼ばれ、一定期間を過ぎると、子宮から剥がれ落ちて、血液とともに体外へ排出されます。

これが生理の経血で、サラサラの血液とは異なり、少し粘り気があるのが特徴です。

一度の生理期間中に失われる血液量は、30mlから90mlに値し、この経血を受け止めるのがナプキンやタンポンの役割です。

タンポンの危険性

タンポンを使うと、膣内が乾燥気味になったり、子宮内膜が傷つけられたりして、感染症にかかることがあります。

また、ブドウ球菌や細菌が繁殖することで、毒素性ショック症候群や敗血症、子宮内膜症、胎児疾患の原因になることがあり、ひどい場合は、ショック死することもあります。

そして、これらのリスクを回避するためには、タンポンを正しく使う必要があります。

実際に、CDC(疾病管理センター)によると、1983年は、2200件以上もの毒素性ショック症候群が見られていましたが、タンポンの使い方に対する知識が広まったことで、1997年には5件まで減少し、現在も減少傾向にあります。

タンポンの正しい使い方

最大でも8時間以上使用しない
タンポンに使用されているレーヨンなどの化学繊維は、膣内に長時間入れておくことで、細菌が増殖しやすくなるため、できれば、化学繊維を使用していない、オーガニックの綿を100パーセント使用したタンポンを選びます。
細菌による免疫力には個人差はありますが、タンポンを長時間使用するほど影響を受けやすいため、決して長時間使用しないこと。最大でも8時間以内にしてください。
手を清潔にする
タンポンの使用前は、膣内に雑菌を入れないために、必ず手を洗って清潔にしておく必要があります。
特に、生理中はホルモンバランスの影響で、免疫力が低下しているため、細菌の増殖が速く、細菌から出される毒素が子宮に入り込みやすいといわれます。