どうして歯を磨かなければいけないの?

2017年1月11日

私たちは、毎日数回歯磨きをしますが、一体どうして歯を磨かなければならないのでしょうか?

口の中がネバネバして気持ちが悪いから?

それだけではありません。歯を清潔に保つことは、口の中の問題だけでなく、健康な人生には欠かせないものです。

ここでは、歯を磨かなければならない理由について、歯の仕組みや不十分な歯磨きによる健康へのリスクを合わせて分かりやすく紹介します。

歯の仕組み

歯は、異なる複数の層で構成されており、私たちが見ることができるのは、その最も外側にある層「エナメル質」だけです。

エナメル質は、ほとんどがミネラル成分からなり、身体の中で一番強く、骨や鉄よりも硬い組織だといわれています。しかし、治癒能力のある骨とは異なり、損傷したら二度と自分の力で治すことはできません。

歯の最も内側には、神経や血管がある敏感で大切な層「歯髄」があります。そして、歯髄を取り囲むように保護しているのが象牙質と呼ばれる層です。

もし、エナメル質よりも柔らかい組織である象牙質まで虫歯が達してしまった場合、虫歯は急速に進行します。また、すぐ下には歯髄があるため、痛みも増します。

歯を効果的にケアする方法

最も効果的な歯のケア方法とは、食べた後に歯磨きをすることです。なぜなら、食べ物は、強固なエナメル質をも破壊する力を持っているからです。

私たちが食べたものは、食後に歯の表面や隙間に小さな食べかすとしてたくさん残っています。それは、歯を磨かない限り、いつまでも付着しています。

想像するだけで気持ち悪いですね。しかし、それよりももっと悪いことがあります。

この食べかすをエサにしている「細菌」の繁殖です。

口の中の細菌と虫歯の関係

細菌はとても小さいので、目には見えませんが、一人の人間の口の中には、地球上の人口よりも多い数の細菌が何百種類も確実に存在しています

その中には、あなたの好きな食べ物と同じものをエサにして繁殖する虫歯の原因となる菌もいます。虫歯の菌は、特に、お菓子やパン、シリアルのように糖質やでんぷん質のものを好みます。

問題なのは、虫歯の菌が食べかすを食べた後に生成する酸です。この酸には、歯のエナメル質を破壊し、虫歯と呼ばれる穴を作る力があります。虫歯は大きくなるにつれて痛みを増し、食事が摂れなくなることもあります。

虫歯が歯髄にまで進行すると、口の中に存在する細菌が、そこから血液を通じて体内に入り込みます。口内には、ブドウ球菌やカンジダ菌、肺炎桿菌など様々な菌が含まれているので、これが要因となって病気を引き起こすこともあります。

しかし、幸いにも、私たちは歯磨きをすることで、細菌が好きな食べかすを無くすことができます。食べかすが少ないほど、虫歯を引き起こす菌も少なくなります。

また、虫歯を引き起こす菌は、唾液の分泌量の少ない寝ている時間に活発に活動し、どんどん増殖するため、寝る前に歯を磨くことはとても大切です。

歯磨きは、身体の健康にも大切

あなたは、リンゴやおせんべいをどうやって噛み砕いて食べていますか?

歯が悪くなると、食べ物の選択肢がほとんどなくなり、やわらかいものしか食べられなくなります。一般的にやわらかい食べ物は、糖分が多い傾向があるので、糖尿病や心疾患、ガンなどのリスクを高めます。

その他にも、歯には顔の輪郭や表情作り、脳への刺激、身体のバランスを取るなど様々な役割があるため、健康的な暮らしをするには、歯をしっかりとケアをすることが大切です。