砂糖についてよくある5つの誤解

2017年2月20日

私たちが、普段から何気なく抱いている糖分に対するイメージ、例えば、「砂糖よりもさとうきび糖がよい」、「果物は体に悪い」、「ダイエットをするならシュガーフリー」といったものの多くが、実は間違いであることが、近年の様々な研究によって明らかにされてきました。

ここでは、砂糖についてのうわさや多くの人が抱いている糖分の誤解について、近年の研究をもとに科学で解明されてきている真実を紹介します。

砂糖を使うよりもシュガーフリー食品や人工甘味料の方が健康的?

ダイエットや健康維持のためにカロリーを減らそうと、砂糖の代わりにコーンシロップや人工甘味料などの代用品を取り入れる人が多いようですが、実は、そのやり方は科学的に考えると、かえって健康上よくないことが解明されてきました。

研究によると、人工甘味料(果糖やコーンシロップなど)は、血糖値を急激に上げたり、腸内細菌のバランスを崩したりすることが分かっています。

この腸内環境の変化は、潜在的に肥満や糖尿病、炎症性疾患、ビタミン吸収障害、不安症やうつ病などの健康被害を生むリスクを高めます。

砂糖は、幸福感をもたらす?

確かに糖質は、脳や体に必要なエネルギーを供給し、幸福感を高めるホルモンの分泌を促しますが、全ての糖質が、同質のエネルギー源を生み出すわけではありません。

お菓子や人工甘味料などの糖質は、食べるとすぐに血糖値が上昇し、また、食べた後にすぐに欲しくなるという非効率的なエネルギー源なうえ、体重増加や肥満、イライラを引き起こす原因にもなります。

また、このような砂糖が添加された食品に比べて、良質なたんぱく質や食物繊維を含む野菜や果物などの自然な食品から得られる糖質は、満腹感や満足感をより長く維持できるといわれています。

果物は体に悪い?

一昔前の人口甘味料の広告には、果物は糖質が高く、あたかも健康に害であるかのような宣伝文句が使わていました。

これによって、多くの人が果物は体に悪いという印象をもつようになりました。

確かに果物には糖質が含まれていますが、同時に食物繊維やビタミン、ミネラルも多く含まれています。また、果物は、コレステロールや飽和脂肪酸が少ない低エネルギー密度食のひとつでもあります。

低エネルギー密度食は、健康的な心臓や体重を維持するうえで役立ちます。

これに対して、砂糖を人工的に加えられたお菓子や加工品は、満腹感が得られにくく、食べ過ぎる傾向が強くなります。

砂糖よりもさとうきび糖の方が健康的?

多くの人が、「白い砂糖よりも、さとうきび糖のようなオーガニックシュガーの方が健康に良い」と誤解していますが、実は、白い砂糖は糖分以外の不純物が取り除かれているだけで、両者の製造法や成分にはほとんど違いはありません。

そのため、さとうきび糖だからたくさん食べてよいというわけではなく、過剰に摂取すると、白い砂糖と同様に、体の代謝機能に必ず支障をきたすようになります。

砂糖をカットする食事療法がベスト?

ダイエット中や生活習慣病を気にして砂糖を遠ざけようと、糖質フリーと書かれた加工食品を手にすることがありますが、実は、それらは砂糖をコーンシロップや果糖などの人工甘味料に置き換えているだけで、「糖質フリー」という言葉通り完全に糖質が添加されていないというわけではありません。

それに加えて、人工的な甘味料が添加された食品は、代謝しにくく、インスリンの働きを妨げるなど、健康を害するリスクを高める恐れがあるので注意が必要です。