よくレストランや外食中に、料理がこぼれたからとテーブルを自分で拭いたり、落ちたスプーンを自分で拾ったり、食後に空いたお皿を重ねてしまう人がいますが、これらは、お店の人に気を遣ってやったつもりでも、実はマナー違反になります。
ここでは、多くの人が知らない間にやっている食事中や食後のマナー違反について、最もよく見られるものを10通り紹介します。
テーブルマナーは、日頃から意識していないと、家族以外の人との食事中にもマナーに反する行為をして、同席者に不快感を与えることがあるので注意しましょう。
食事中や食後のテーブルマナー違反
- 薬をテーブルの上に置く
- 薬の服用を忘れないために、テーブルの上に置いて食事をするのは、周囲があまりよい気がしないのでやめましょう。
- 歯の掃除をする
- 食事中や食後に、つまようじや指を使って、人前で歯に挟まった食べ物を取ったり、歯間の掃除をしてはいけません。
- 食後に化粧を直す
- 食後に、テーブルに座ったまま、口紅を塗り直したり、化粧を直すのはマナー違反です。
- 携帯電話を使う
- 食事中に携帯電話を使用しないのはテーブルマナーの基本です。テーブルの上に出しておくこともマナー違反です。食事中は、携帯電話のスイッチを切るかマナーモードにして、かばんの中にしまっておきましょう。
- もし、誤って携帯電話が鳴ってしまった場合は、そのまま電話に出たり、画面をチェックするのではなく、音をすぐに止めて、同席者に謝ることを最優先にします。
- 特定の人とだけ話をする
- パーティーや結婚式に招かれて、他の人とテーブルを囲む場合は、連れの人がいる場合でも、席の左右の人と偏りなく話をするように心がけます。
- 料理の残り物を持ち帰ろうとする
- パーティーやビジネスの会合では、ウェイターに食品の持ち帰り用の袋や入れ物を頼んだり、持ち帰ろうとしてはいけません。
- 料理を分け合う
- 他の人に料理の味や感想を聞いたり、自分の食べ物を分け合うのはマナー違反です。
落ちたスプーンを自分で拾う
レストランなどでの食事中に、スプーンや箸などを落とした場合は、自分で拾わないで、ウェイターにお願いするのがマナーです。
お店の人は、落としたスプーンを下げて、新しいものに変えます。
自分で拾った方が早いし、お店の人の手を煩わせたくないと考える人も多いようですが、実際には、一緒に食事をしている人との会話を中断したり、屈んで取る姿を見せるのは、あまりよい印象を与えません。
また、一度落としたものをテーブルの上に置くのも衛生的によくないため、セルフサービスの食事処でない限りは、下げてもらいましょう。
食後に空いたお皿を重ねる
皿や碗は、むやみに重ねてしまうと傷つけてしまうことがあるので、外食や家にお呼ばれされた際には、勝手に空いたお皿を重ねないようにしましょう。
食事を済ませたら、食器についた口紅はふきとり、食器は、もとあった場所に戻しておくのがマナーです。
碗ものなどの蓋つきの食器は、元通りに蓋をかぶせます。
テーブルを自分で拭く
基本的に、テーブルは、お店の人に拭いてもらいます。
まれに、用意された手拭き用のお絞りでテーブルを拭く場面を見かけることがありますが、おしぼりは食事中に汚れた手を拭くものであって、テーブルや口、顔を拭くためにあるものではありません。
もし、料理をこぼしてしまったら、慌てずに、お店の人に伝えて拭いてもらいましょう。