クラゲに刺されたときの正しい応急処置法

2016年10月26日

かつては、クラゲに刺された場合、患部に尿をかけたり、アルコールや水で洗ったりする民間療法が取り入れられていましたが、研究が進むにつれて、それらは誤った応急処置方法であることが分かってきました。

クラゲの触手がまだ皮膚に付着しているうちに、患部を氷水で冷やすのも間違いです。

これらの誤った応急処置方法によって、なかには命を落とす人もいるため、クラゲに刺されたときは、触手細胞を刺激しないように、順序を守って正しく処置していかなければなりません。

ここでは、クラゲに刺されたときの正しい応急処置方法について、毒のある触手を取り除く方法を中心に分かりやすく紹介します。

正しい応急処置法

海から出る
海で泳いでいる最中にクラゲに刺されたら、即座に岸に上がります。時間が経過すると、毒の作用や痛みで、容易に手足を動かして泳げなくなり、溺れる可能性があります。また、むやみに体を動かすと毒が回る速度が速くなるので注意してください。
海水で洗う
症状の悪化を防ぐために、真水ではなく、海水(塩水)で患部を洗います。決してクラゲに刺された患部を砂でこすらないでください。
触手を取る
刺された部位を洗い流したら、素手以外の方法で、見える限りの触手を取り除きます。水着にも触手がついていないか確かめてください。
シェイビングクリームをつける
シェイビングクリームは、クラゲの毒の広がりを予防します。
よく応急処置的に酢やアルコール、ベイキングソーダ(重層)をかける人がいますが、それらは効果がないどころか、クラゲの触手の細胞を刺激して毒を放出させ、かえって悪影響を及ぼすことが分かっています。(沖縄のハブクラゲやキロネックスのように触手を取り除く時に、酢が効果的だといわれるものもいます。)
患部を削ぐように残った触手を取り除く
シェイビングクリームをつけたら、ナイフやクレジットカードの端の尖った部分を利用して、強くこすらないように気をつけながら、削ぐように残った触手を取ります。
冷やす
触手を全て取り除けたら、腫れや炎症を抑えるために冷やします。冷やすと感覚が鈍くなり、しばらくの間は痛みを緩和できます。
薬を塗る
クラゲに刺された患部は、抗生物質軟膏などを塗ってケアをします。一般的に痛みは応急処置後10分ほど経過したら弱まりはじめ、24時間たつ頃にはなくなるようです。

医師の受診が必要な症状

ほとんどのクラゲは、刺さされると痛みはありますが大事にいたることはないといわれます。しかし、中には医師の受診が緊急に必要とされる種類のクラゲもいます。

吐き気や呼吸困難などいつもと違う症状が出たり、顔や生殖器、体の広い範囲を刺された場合は速やかに病院へ行きましょう。