背浮き(仰向けで浮く)の教え方や練習方法

2014年10月31日

背浮きとは、水面に頭を下げて、力を抜きながら仰向け(または、うつ伏せ)で浮くことで、水泳教室では初期段階で教えられるとても大切な姿勢です。

一見すると簡単そうですが、体に余計な力が入って頭が起きてしまったり、膝が曲がって下半身が沈んだりしやすいので、水に慣れるまでは、なかなか思うようにはいきません。

ここでは、背浮き(仰向けで浮く基本姿勢)を子供に上手に教えるコツや、一人で行う背浮きの練習方法を紹介します。背浮きは、いつもの練習前に行うと、泳ぐ時に体に入る余計な力を抜き、集中力を高める効果もあります。

子供に背浮きを教える方法

子供に背浮きを教える場合は、水を恐れて体に力が入らないように声をかけ、コミュニケーションをとりながらリラックスさせる必要があります。

背浮きの体勢のまま、支えていた手を離したり、向きを変えたりする時は、次に何をするかを伝えながら進行することで子供の不安を和げることができます。

背浮きの練習では、頭を下げることが、自分で浮くポイントとなります。頭が上がっているようならその都度「頭を下げて」と声をかけましょう。

背浮きの教え方とポイント

年齢が低い子供なら、はじめのうちは、5cmから8cmくらいの水の深さがある段を利用して頭を支えると、顔が水に浸かる心配がなく、安心して力が抜きやすくなります。ゴーグルを着用するのもよいでしょう。

  1. プールの中で、子供を仰向けにし、頭を大人の肩にのせて、右手で腰を支えてあげます。
  2. 「頭を下げて、おへそを空に向けて高く上げて」と声をかけます。この時、屋外であれば、「空に鳥や飛行機、雲が見えるね」と話しかけて、リラックスさせてあげましょう。
  3. 子供の力が抜けてきたら、頭を前方にすらすように動かして、ゆっくりと肩から下ろします。そして、後頭部付近を左手で支えます。この時、右手で背中を支えると姿勢が安定します。
  4. コースロープやプールの壁に、両足を揃えてのせると、水の中での体のバランスが安定するため、浮く感覚を覚える手助けになります。
  5. 背浮きの姿勢が安定してきたら、背中を支えていた手を離して額に置き、頭を下げた状態を維持するように補助をしながら促します。
  6. 「背中の手を離すよ、手を離しても大丈夫?」、「5秒間数えてみようか」と次に行うことを伝えた後、ゆっくりと頭から手を離して、子供の頭を自分の胸で支えながら5秒数えます。
  7. 「自分だけで浮かんでみようか」、「力を抜いて楽にして」と声をかけて、子供の頭を胸から完全に離した後、ゆっくりと手を離して5秒数えます。もし、あごに力が入って頭が起きそうになったら、もう少し頭を下げるように伝えます。

ここまでは、幼児向けの教え方ですが、実は、背浮きは、子供や初心者だけでなく、水泳経験者にとっても、非常に役立つ練習のひとつだといわれています。

一人で行う背浮きの練習方法

背浮きで水に浮くためには、体の力を全て抜き、完全にリラックスしなければなりません。

背浮きの練習方法

プールの端に立ち、壁を片手で持ったまま、腕と足を広げて大の字になるように仰向けで浮きます。

そのまま、手を離して、頭を後ろに下げます。

この時、あごを引いて頭が上がった状態になると、お尻や足が徐々に沈み、上手に浮かぶことはできません。頭を後方に下げて、体の力を完全に抜くのがポイントです。

また、少しでも体に力が入ってしまうと、体が沈みやすくなります。

なかには、筋肉量や骨密度の関係で、足を浮かせるのが難しい場合もあります。もし、下半身が沈みそうになったら、軽くバタ足をして体勢を整えましょう。

水面にうつ伏せで浮く場合は、顔をつける前に、息を思い切り吸い込んでから、背浮きと同じように大の字で行います。