素晴らしいクロールを構築しようとする時、身体の最も先端にある手の指先を意識することが重要です。
より完璧なストロークに導くには、まず、後方から前方に運ぶ手の動き方をマスターする必要があり、それが、泳ぎの速さや効率性を上げることにつながります。
ここでは、余分なバタ足を入れてストロークのタイミングを遅らせながら、前方への手の伸びを確実にする練習方法を紹介します。
この練習の目的は、一定のバタ足の維持、前方への伸び、息継ぎの正しいタイミングを得ることです。
練習方法
- まず、タイミングを遅らせたクロールを考えてください。左右のストロークにそれぞれ余分なバタ足(キック)を入れて、腕の動きをためます(間を作る)。これを「6キック」と呼びます。バタ足の数は、ストロークの遅れの間(ま)を作るためであって、6回にこだわる必要はありません。
- 左右それぞれのストロークに一瞬の間(ま)ができた時、意識は、前方にまっすぐ伸ばした手に集中します。
- 腕をしっかりと前方に伸ばすまで、バタ足を続けてください。
このあえて遅らせたストロークで泳いだ後、徐々にいつものストロークのタイミングに戻していきます。
ポイント
このストロークの練習は、呼吸のタイミングを学ぶ手助けにもなります。
必ずストロークの開始と一緒に、体ごと頭を傾けます。息継ぎが終わったら、頭を即座に元に戻し、バランスのよい体のラインを意識します。
恐らく多くの人が、この練習によって、いつもの息継ぎのタイミングが遅れ気味であることに気づくでしょう。それは、ストロークを始めてから頭の向きを傾けることに原因があり、それによって、息継ぎがワンテンポ遅れてしまったり、バランスが崩れる傾向があります。
前方に腕をしっかりと伸ばすまで、ストロークの時間を十分にとってください。そして、ストロークを始めた後ではなく、始めると当時に頭の向きを変えて息継ぎをします。
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