アメリカ人メダリスト6人が語る水泳で最も大切なこと

2016年11月24日

水泳で高い目標を掲げて結果を残していくためには、正しい練習や体づくりが必要であることを知っている人はたくさんいます。

しかし、実際には結果を出す人と出せない人がいるのはどうしてなのでしょうか?この差はどこから生まれるのでしょうか。

ここでは、歴代オリンピックのアメリカ人メダリスト6人による、「水泳とは何か」や「いつも泳ぎで意識していること」など、泳ぎのテクニックやメンタル面についてのアドバイスを紹介します。

タイラー・クラリー(Tyler Clary)

ロンドンオリンピック(2012)の金メダリストであるタイラー・クラリーは、水の抵抗について、次のように指摘しています。

最も素晴らしい水泳選手は、水(流体)力学を本質から理解している人。

水泳は、水の抵抗のマネージメントが全てです。私たちは、できる限り体を長く細くして水の抵抗を減らすことに努めています。

私は泳ぐ時に、正面からの面積を縮小させることに意識して取り組みました。

例えば、クロールを泳ぐ時、頭が起きた状態では、前方に伸ばした腕とあご、頭の間の幅が広くなるのでそれだけ水から受ける抵抗が大きくなります。そこで、頭を前方に出すように倒して肩を伸ばし、あごを引くことで水の抵抗が数段に減ります。

水の抵抗は、ほとんどの人が分からないほど微細で、かつ、レース結果には大きな違いを生むものです。

エリザベス・バイゼル(Elizabeth Beisel)

2016年の五輪銀メダリストのエリザベス・バイゼルは、オリンピック選手のように、あるレベルに到達した時点から、水泳はとても難しくなるといいます。

常に一歩先をいくオリンピック選手は、他の人が分からないようなとても細かな点に意識を集中させて、微調整することができます。

バタフライのキックでは、ほとんどの人が下向きにキックをした後にいくらか足が浮かぶようになりますが、最高の泳ぎは、上と下の両方にキックすることで、それによって両方から推進力を得ることができます。

ただ練習をしたり、ウェイトトレーニングをしているように見せることは簡単なことです。

しかし、大切なのは、自分のやりたいことを明確にして、より一層の労力をいとわない気持ちをもつことで、それがあなたをチャンピオンにしてくれます。

マット・グレイバーズ(Matt Grevers)

過去に6個のメダルをもつマット・グレイバーズは、2011年以前は、強いキックや腕の動きなどをそれぞれ別で考えおり、全ての動きがひとつのユニットになっていることに気づけていませんでした。

しかし、この繋がりが分かった時から、全く新しいレベルに到達しました。

オリンピック選手は、一見するととても滑らかで、かつ、リズミカルで軽やかな泳ぎをしていますが、一方でおなかは可能な限り硬く引き締められており、体のコアをハードに使って左右の動きのバランスを取っています。

例えば、背泳ぎの時は、右腕を入水したら、体のコアをひねって、胸郭でプルの動きを生み出し、体全体を使って泳いでいます。

ネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian)

過去に8個のメダルをもつネイサン・エイドリアンは、水泳で本当に重要な部分は、ストロークの特定の動きでの正しいキックのタイミングだといいます。

例えば、クロールで、腕が一番高い位置に来た時に考えることは、キャッチの時にキックが同じ足で行われ、その時に、お尻と体のコアを通してエネルギーを肩に伝えていかなければならないことです。

コナー・ドワイヤー(Conor Dwyer)

コナー・ドワイヤーは、キックの時は常に頭から体のコア、足の先までの体全体のつながりを意識しています。

泳ぐ時に手の平を閉じないで、少し開くことで、より多くの水をつかむというように、私たちは、些細な工夫を行っています。

ライアン・ロクテ(Ryan Lochte)

過去に12個のメダルをもつライアン・ロクテは、次のように指摘しています。

全てのストロークは、基本的に体のコアから生まれるため、泳ぐ時はコアの筋肉を使わなければならない。

ストローク。それは、数えきれないほどの時間を捧げ、たくさんの犠牲を払い、専念しなければならないとてもハードな仕事です。