プールの途中でターンを繰り返す「フリースタイルストップドリル」の練習方法2通り

2017年5月26日

競争力のあるクロールの泳ぎ方を身に着けるための2通りの「フリースタイルストップドリル」の練習方法について、ビル・スウィートナム氏による解説を分かりやすく紹介します。

ビル・スウィートナム氏は、オーストラリアのナショナルユースのスイミングコーチを2001年まで務め、40人以上のオリンピック選手を支え、Tracey Wickhamを含む12人以上の世界記録保持者と関わり、オーストラリア・コーチ・オブ・ザ・イヤーの受賞歴が3回あるスイミングコーチです。

クロールで泳ぎながら、プールの途中でターンをし、リスタートを繰り返すこの練習は、ほぼ静止状態から、一気にトップスピードにもっていくための高いスキルを要します。

しかし、ストロークでの手足の動きや体の傾きに意識を集中して行うことで、水中でのボディーポジションのコントロールテクニックや体のコアの筋肉を強化できる素晴らしいトレーニングのひとつで、実際に、多くのアスリートたちが、この練習を取り入れています。

1、プールの途中でターンをし、行き来を繰り返すフリースタイルストップドリル

「クロールで泳ぎ始め、真ん中を越えたらターンをしてその場でスカーリング、クロールで戻る」この動きを繰り返して行き来します。ターンをするときに、壁は使いません。

  1. クロールで、プールの真ん中を通り過ぎるくらいまで泳ぎ、ターンをして向きを変えて、プルとキックの最初のポジションになります。
  2. プールの底にある中心線の上で、パーフェクトなストリームラインを維持したまま、その場で軽くバタ足をしながらなめらかなスカーリングを数回行います。
  3. その後、トップスピードのクロールで泳ぎ、真ん中を越えたら再度ターンで反対側に向きを変えてその場でスカーリングを行います。
  4. このように、ターン、スカーリング、クロールを左右で繰り返します。

上記の練習と似ていますが、スカーリングをする場所をターン後ではなく、真ん中にきたときに変えたのが下記の練習方法です。

2、プールの真ん中で一時停止するフリースタイルストップドリル

クロールで泳ぎ始め、真ん中でスカーリング、再度クロール、ターンを繰り返す練習。ターンをするときに、壁は使いません。

  1. クロールでプールの真ん中まできたら静止し、その場でバタ足をしながら、スカーリングを5回ほど行います。
  2. その後、トップスピードのクロールで泳ぎ始め、端の手前でターンをして向きを変えてすぐにトップスピードで真ん中まで泳ぎいで戻ります。
  3. 真ん中まで泳いだら、その場で静止してスカーリングをし、再度クロールで泳ぎ始めます。
  4. このように、ターン、クロール、スカーリング(真ん中)、クロール、ターンを繰り返して行き来します。

ポイント

ターンをした後は、全く同じストロークのテンポと回数で元の位置に戻るという泳ぎの質の高さが要求されます(各ストロークごとの推進距離のばらつきをなくす)。

コーチは、選手がスカーリングで静止した状態のときに、なんらかの指示を出すことも可能です。

これは、クロールだけでなく、他の泳ぎでも同様の効果が期待できます。