クロールのハイエルボーでよくある間違いと改善方法

クロールを泳ぐとき、「ハイ エルボー(肘を高く)」という言葉がコーチから投げかけられるのをよく耳にしますが、実際には、それが腕のリカバリーとキャッチの動きに結び付いていない人が多いようです。

それが原因で、クロールで、ハイエルボーを試みたときに、非常によく起こる間違いがあり、かえって体のバランスを崩したり、ストロークのテンポが遅くなったりしてしまうことがあります。

そのため、ここでは、クロールをより速く、効率よく泳ぐために、正しいハイエルボーについてよくある間違いと改善すべきポイントを中心にEffortless Swimmingから分かりやすく紹介します。

ハイエルボーで間違えやすいポイント

クロールで腕をリカバリーするときに、手を体に近づけすぎたり、手の位置があまりにも低すぎたりすると、肩の動きが制限されてストロークがとても窮屈なものになってしまいます。

これは、名だたる水泳選手やジュニアスイマーらのように、胸部から肩にかけて高い柔軟性と可動性を持ちあわせている場合なら有効ではありますが、体が硬い人が同じように試みたとき、肩の動きがつっかえてしまい、最終的にはバランスや姿勢を崩すか、または、肩の動きがあるべき位置よりも低く制限されてしまいます。

改善方法

リカバリーで腕が一番高い位置にくるときに、肩がぎこちなくつっかえたように感じるなら、リカバリーのときの肘があまりにも遠いか、または、手が体に近づきすぎている可能性があるので、手の位置を少し外側に広げてみてください。

手の位置を少し外側にしてリカバリーすることで、肩の動きへの制限がなくなると、動画の1分33秒くらいから登場する男性のように、リカバリーで一番高い位置の動きがスムーズに、そして、よりリラックスしたクロールができるので、自然とストロークのテンポや泳ぎ自体が速くなります。

これは、特にトライアスロンのようにスイムスーツを着て泳ぐときに有効な改善方法だといわれています。

なぜならスイムスーツを着た時点で、すでに肩や腕の動きは制限されているので、それに加えて手の位置が体に近すぎると、さらに泳ぎにくくなるだけでなく、すぐに疲れてしまう可能性があるからです。

仮に、それが自分が理想としている泳ぎ方よりも、手が少し外側であったとしても、あまり心配はいりません。

2分32秒頃に登場するケイティ・レデッキーの泳ぎをみると、リカバリーの際、手は高い位置にありますが、外側に広がっているのが分かります。ケイティ・レデッキーのクロールは、左手を外側に広げてリカバリーした後、右腕のストロークを非常に素早く始めているのです。

このように、エリートと呼ばれている水泳選手であっても、リカバリーの手が体の近くにないこともあります。

まとめ

人それぞれに個性があるように、さまざまな泳ぎ方が存在するため、誰もが必ずしも決まった泳ぎ方をしなければならないわけではありません。それを理解したうえで、ぜひ、自分に合った泳ぎ方を探ってみてください。

水泳選手のエニー・ジョーンさんは、「落ち着いた、かつ、素早いリカバリー」が大切だといいます。

それをふまえて、リカバリーで、水面から最も高い位置に肘を位置させることができると、長さのある力強いキャッチ(入水)ができたり、レースに応じてストロークのテンポを上げる必要があるときにも対応できるようになります。