速く泳ぐために必要な水中での姿勢とは

2017年8月18日

ここでは、水泳で速く泳ぐために必要な基本的スキルのひとつ「正しい姿勢」について、Effortless Swimmingから分かりやすく紹介します。

なかでも多いのが、クロールを泳ぐときに背中が反っている状態で、それでは余分な水の抵抗を生み出すだけでなく、明らかに体のライン(姿勢)やバランスを崩してしまいます。

水中での姿勢の悪さには、下記で紹介するように、頭や首の位置、柔軟性、プルのやり方などさまざまな要因が考えられますが、適切な姿勢を身に着けることによって、ストロークやバタ足が楽になり、推進力が飛躍的に向上する可能性があります。

水中での正しい姿勢

Effortless Swimmingは世界中の水泳選手のためのクリニックを運営していますが、メンバーの泳ぎをみるときに、なによりも先に確認するのが「姿勢」です。

まず、クロールで、片腕を前方に伸ばしたときの姿勢をイメージしてください。

背中と首が、長くまっすぐに伸ばされている姿勢を保つのがなによりも重要となります。

この水中でのまっすぐな体のポジションは、背中がアーチ状に垂れ下がった泳ぎ方に比べて、推進力を高めることができます。

背中が反ることによって生じる水の抵抗

泳ぐときに、背中がアーチ状に反ってしまうと、どうしても体の数か所で余分な水の抵抗を生み出してしまい、それだけ余分なエネルギーとムダな労力が消耗されていきます。

水の抵抗が生じる体の部位

まずは胸で受ける水の抵抗です。背中がアーチ状に反ると、胸からおなかにかけて、前方からやってくる水を受ける面積が大きくなるので、その分水の抵抗も大きくなります。

次に、太ももへの水の抵抗です。ウェストから太ももにかけてが斜めに下がることによって、そこに水の抵抗が生まれます。

最後は、お尻の上側への水の抵抗です。背中が反ることによって、体の下側だけでなく、ウェストとお尻の角度にアーチ状の隙間が生まれ、水の抵抗が増します。

姿勢を改善するポイント

泳ぐときに首から背中がまっすぐに伸びた姿勢を保つには、下記のポイントを中心に改善していくことをおすすめします。

頭が上がりすぎない

まず、頭の位置を確認してください。多くの場合、目線がはるか前方を見過ぎているために頭が上がっています。

そのため、目線は真下か、または最大で45度前方を見るように心がけてください。

適切な目線の角度に関しては個人差があるので、トレーニングを重ねながら自分にあった角度を見つけてください。どちらにしても、45度以内であれば問題はありません。

首をまっすぐにする

頭が上がることで、首の後ろにしわができたり、あごが出過ぎたりした場合は、姿勢がまっすぐになっていません。頭の体勢は、首の状態と密接なつながりがあることを覚えておいてください。

ストロークのプルの向きは下ではなく後方に

クロールのストロークにおいて、プルの段階で、手が後ろ向きではなく、下に向かって水をかいている場合、肩や上胸部が上に押し上げられて、おなかや体のコアの部分が沈み、お尻が上がった姿勢になる傾向があります。いわゆる背中がアーチ状に反った状態です。

そのため、ストロークのプルは、必ず後方に向けて行ってください。

柔軟性を身に着ける

多くの場合、股関節屈筋(股関節を曲げるための筋肉)をはじめ、肩、腰などの柔軟性や可動性の欠如が、水中での悪い姿勢の原因となっています。

水の抵抗をなくし、楽に泳ぐ姿勢を身に着けるには、これらの部位を柔軟にするストレッチを取り入れたり、ボディーポジションやバランス力を向上させるようなドリルトレーニングを取り入れていくことをおすすめします。