素晴らしい「リーチ(伸び)」でクロールのスピードをアップする方法

一般的に、クロールにおいては、2つのミスがよく見られます。

両者ともストロークの「リーチ(伸び)」に関する問題で、ひとつが、「伸び」がないクロール。そしてもう一方が、前方に伸ばした手が、中心線を越えてクロスしたようになるストロークです。

動画の9秒に登場するクロールと、13秒頃の泳ぎ方を比べてみると一目瞭然ですが、手の伸びがあるクロールの方がスピードが速くなります。

ここでは、クロールのストロークにおける「伸び」を改善するために、伸びのポイントや自分のストロークの動きを確認する方法、正しい伸び方筋肉に記憶させるためのトレーニング方法などを中心に分かりやすく紹介します。

クロールの「伸び」で重要な2つのポイント

クロールの優れた伸びには、2つのポイントがあります。

一つめは、肩だけでストロークをするのではなく、背中と胸の大きな筋肉群を使って伸びて体を傾けること。

二つめは、しっかりと伸びて、前方の遠くの位置から水を引くことです。手から上腕で、たくさんの水をつかめるので、それだけ少ない力で速く泳げるようになります。

また、短距離レースや狭いプールでは、しっかりと伸びたほうが、壁に速くタッチできるというメリットもあります。

伸びの注意点「手が内側に入らない」

背泳ぎと同じように、伸ばす手が、前方ではなく、中心線を越えて反対側に入ってはいけません。

つまり、前方で、両腕がクロスするような形で、このようなミスは、息継ぎをするときに引き起こされやすいので注意してください。

手が斜め前方に伸びることによって、体のバランスが失われやすくなします。

それどころか、クロールが(まっすぐではなく)ジグザグに進むため、それだけタイムロスが生じます。

クロールを泳ぐときには、しっかりとした伸びでまっすぐに進むことが大切です。そのため、次に、自分のストロークが本当にまっすぐに伸びているかどうかを知る方法を紹介します。

ストロークの伸びの確認方法

最も簡単ですぐにできるのは、自分で手を見みながら泳ぐことです。

まず、いつもよりも少し頭を上げて、目を前方に向け、体を傾けるときに前方に伸ばした指先を確認しながらクロールをします。

このとき、「手が中心線を越えていないか」、また、「腕がまっすぐに伸びているか」を注意して見てください。

伸びの確認は、水中だけでなく、陸(プール以外)でもできます。

立った姿勢のまま、胸や背中の筋肉の動きを意識して、水中でやるように、クロールのストロークを繰り返してください。そして、前方の腕の動きを確認してください。

友人やコーチに見てもらいながらやると、もっとよいでしょう。

リーチ&バッグトレーニング(動画の1分30秒頃)

まず、普通にクロールを泳ぎます。そして、前方に片腕を伸ばした姿勢になったら、バタ足だけを行って1、2秒間動きを止めます。

そのまま前方に伸ばした手を軽く引き、もう一度伸ばします。これを腕を変えて交互に繰り返しながら泳ぎます。

この練習を繰り返すことによって、胸や背中、肩などの筋肉が正しい伸びの姿勢を記憶していきます。

これは「マッスルメモリー」と呼ばれるもので、筋肉の遺伝子には、運動の記憶が蓄積されていき、トレーニングによって筋肉は成長させることができることが、研究で分かっています。

パドルをつけて泳ぐ

片手だけにパドルをつけて泳ぐ方法もおすすめです。おそらく、パドルをした手よりも、何もつけていない手を伸ばしたときの方が、ぐっと前に進む感覚が分るでしょう。

伸びの姿勢で水を滑るように進むのには、スピードが必要ですが、パドルをつけてストロークを行うことで加速できるからです。

一般的に、パドルをつけると、自分の泳ぎ方の問題点に気付きやすいといわれています。パドルをつけて泳ぐと、水の抵抗が大きくなるので、泳ぐ時のひとつひとつの動作が誇張されるからです。

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