ものの仕組み・エンジニア

古代エジプトで使われた煙のでないランプの秘密

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古代エジプト、地下100メートルもの深い王家の谷(王墓)。

ここで、古代人は、煙のでない特殊なランプによって、職人の安全と労働時間を正確に管理していたようです。

壁一面に描かれた壁画。真っ暗な中で、古代の人々はどうやってススを出さずに火をともしていたのでしょうか?

鏡で光を反射させた?
古代の電球?

それは、油に「塩」を混ぜた無煙ランプのおかげでした。

この無煙ランプによって、地下深くの空気はきれいに保たれ、呼吸を妨げなかったのです。

 

無煙ランプのレシピは、素焼きの皿に、植物油を注ぎ、塩(天然の塩化ナトリウム)を加えるだけ。

不思議なことに、塩を入れるだけで、ランプの煙がでなくなるのです。ススで壁画が汚れることもありません。職人たちの呼吸器系も守られます。

驚いたことに、これは化学的にも照明されています。

その秘密は、炎の2つの化学反応にあります。

1、塩のナトリウムの原子が熱で励起され、炎を黄色に光らせて輝かせる「炎色反応」
2、ナトリウムが炭素の完全燃焼をたすけるので、炭素がススにならず、透明な二酸化炭素になる

そして、この自然の法則を活用した無煙ランプは、古代の公文書に残されています。

さらに驚くことに、この灯芯の長さは4時間用に厳密に管理され、燃え尽きる速さによって、職人達の労働時間も計測されていたのです。

炎の強さは、空気中の酸素量の目安にもなり、人々の命を守る安全管理の役割も果たしていました。

以下の動画では、このランプの光の秘密についてわかりやすく紹介されています。

 

古代エジプトの「無煙照明」:なぜ地下深くの暗闇でススを残さず壁画を描けたのか?