なぜ私たちは握手するのでしょうか?
紀元前5世紀までさかのぼった考古学的遺跡によると、古代ギリシャ人が握手をしていたことが示されています。
実際に、歴史家が発見した古代の壺にも、握手をして取引をしている人々の絵が描かれていました。
では、握手はなぜ、どのようにして始まったのでしょうか?
握手の起源は?
歴史家は、古代の人々は以下のように握手をしたと考えています。
古代の人々は、刀剣をケースに入れて左側に携帯していました。
そして、相手に敵意を感じたり、危険を感じたりしたときに、必要に応じて、彼らは右手で剣を抜きました。
一方で、平和の申し出であり、信頼の証としては、右手で握手をしていました。
右手での握手は、その手で剣を抜く代わりに、親しみを込めた友好な挨拶のようなものだったのです。
日本でいうお辞儀です。
他国でいうと、インドの人々が、手を合わせて「ナマステ」と言ったり、フランスで、挨拶や別れを告げるために頬にキスをしたりするのも握手に代わる友好の証のひとつだといえるでしょう。
国によって、握手は、挨拶をする以上のことを意味することもあります。
握手の仕方でその人の人となりや自信、強さ、熱意、信頼性を物語るともいわれています。