なぜ虫メガネは紙を燃やせるか?

虫メガネで紙を燃やせる理由キッズサイエンス

虫メガネを太陽光の通り道に置くと、下に置いた紙が燃え始めます。

その理由は、虫メガネが、凸レンズだからです。

凸レンズの仕組みは、真ん中が厚く、端にいくほど薄くなっています。

この凸レンズの形状が、平行に入ってきた太陽光線を内側に屈折させて、ある一点に集中(収束)させるのです。

以下に、虫メガネがどうやって紙を燃やしているのかを見ていきましょう。

凸レンズは光を集める

凸レンズのように、光線や電子の流れを収束することができるレンズを、集束(しゅうそく)レンズ、または、収斂 (しゅうれん)レンズといいます。
虫メガネは収束レンズ

太陽から放たれる放射エネルギー(太陽放射)は、主に、赤外線や紫外線などの電磁波からなります。

この太陽光線(熱放射)は、物の分子を激しく振動させ、熱を発生させます。

光線が一点に集まると、その点での太陽光の濃度が高まり、紙の温度を上昇させます。

虫メガネが紙を燃やす仕組み

この熱が火を起こし、やがて紙を燃やすのです。

一方で、凹レンズは入った光を外側に曲げるので発散レンズと呼ばれ、紙を燃やすことはできません。

参照元:Can a magnifying glass burn paper?