アリはどうやってエサを探しているの?

2017年7月28日

アリは、仲間と一緒に食べ物を運んでは、土の中の「蟻塚(ありづか)」と呼ばれる家(巣)に集めています。

このはたらきアリたちの仕事をみていると、アリの祖先がスズメバチであることも納得させられます。余談ですが、アリはアリでもシロアリの祖先はゴキブリです。

ここでは、アリがどのようにして食べ物を探し出し、運んでいるのかについて、興味深い触覚の役割とともに分かりやすく紹介します。

アリたちの共同生活

「蟻塚」は、たくさんの道に分かれた複雑な構造をしており、その中でアリ達は、女王アリを中心に、それぞれに役割を分担して共同生活を送っています。

女王アリの役割は、なんといっても卵を生むことです。そして、巣の中には、女王アリの世話をするオスアリがいます。

その他のアリは、はたらきアリと呼ばれ、巣の中にトンネルを作ったり、蟻塚を守ったり、女王アリやその他のアリ達のために食べ物を探してはせっせと集めています。はたらきアリの仕事は、とても大変です。

しかし、幸運なことに、はたらきアリ達は大量の食べ物を集めるための特別な能力「嗅覚」を備えているのです。

アリの触覚

はたらきアリは、エサを探しに外に出たときに、優れた嗅覚を利用して食べ物を見つけ出します。嗅覚といっても、私たち人間のように鼻があるわけではありません。

人間の鼻よりもずっと優れた「触角」と呼ばれる2本の高度な嗅覚センサーが頭にあり、人間にはかぎ分けられないような臭いのもとを探し当てていきます。そして、臭いのもとに近づいたら、目で確認しながら食べ物にたどりつきます。

ほとんどのアリは雑食性の生き物で、植物や肉などなんでも食べることができますが、そのなかでも大好物は砂糖です。食べ物は、それぞれに臭いが全て異なりますが、アリはその臭いによって、食べられるものかどうかをかぎわけることができるといわれています。

触覚はアリにとって大変重要な場所のひとつで、内部には、感知した情報を脳に伝達する細胞があり、エサを探すだけでなく、アリ同士が敵と味方を区別したり、巣に帰るための道しるべにも使用されます。

そして、さらに驚くべきは、アリのパワーです。

アリの力

小さな体をしたアリが、自分の体よりも大きなものを運ぶこともよくあり、最大で体重の50倍もの重さのものを運ぶことさえあります。それは、人間でいうと、歩きながら車を運ぶのに相当する重さです。

もし運ぶことができない場合は、他のアリの助けを借りて運びます。

それではどうやって仲間のアリは、食べ物が運べずに困っているアリを見つけ出すことができるのでしょうか?

はたらきアリは、おいしそうな食べ物を見つけたら、道しるべとして体から分泌物を出して、他のアリに自分が通った道を知らせています。

それによって、仮に一人では運べない食べ物があったとしても、仲間と協力して運ぶことができるのです。それはときに、クッキー一枚を運べるほどの驚きの力を生みます。