今回は、あっと驚くような砂のお城を作る方法について、砂を崩さないための黄金の法則ともいえる4つのテクニック、巨大な城の作り方、あると便利な道具などを分かりやすく紹介します。
砂遊びの経験がある人なら知っての通り、ビーチでの砂遊びは格別です。
ときには指の間から砂を流したり、友達に腕や足を埋めてもらったりすると砂のユニークな感触を楽しむこともできます。
しかし、砂でできる最もクールな遊びといえば、やはり砂のお城作り。
とはいえ、大きな砂山では、お城にはなりませんし、崩れないように作るのは難しいものです。そんなときはぜひ以下を役立てください。
砂の城を作るには水をたくさん使う
素敵な砂の城を作るには、たくさんの水を使うのがカギとなります。
砂が乾きすぎていると、砂同士がくっつかないからです。
その理由を知るためには、まず、砂が何かでできているかを見てみましょう。
砂を拡大してよく見てみると、砂は粒と呼ばれる小さなパーツでできていることがわかります。
乾いた砂で砂の城を作ろうとすると、砂粒はバラバラになってしまいます。
粒子を支えるものがないからです。
しかし、砂に水を混ぜると、とても不思議なことが起こります。
目に見えないほどの小さな水滴が、砂粒の間に入り込んでくっつき、砂粒同士の間に小さな橋のようなものを作ります。
この水滴が接着剤のような役割を果たして、砂粒と砂粒をくっつけるのです。
もし、水の量が足りないと、この砂の粒同士をつなげる橋が不十分になり、砂がバラバラに崩れてしまいます。
よって、砂のお城を作るときには、たくさんの水を混ぜるようにしましょう。
砂を水切りする
水をたっぷりと使うといいましたが、ここで注意したいのが「砂に水が溜まりすぎていないか」です。
水分が多すぎて砂がスープのようにドロドロになってしまうと、橋ができず、砂の粒同士がうまくくっつきません。
そうなると、お城を作る前に、砂から余分な水分を抜いておく必要があります。
余分な水を外に出すには、穴のあいた道具があると便利です。
あるいは、数分間、砂を放置してから始めるのもよいでしょう。
余分な水分が抜けたら、次のステップに進みましょう。
お城の土台を丈夫に作る
高層ビルでも砂のお城でも、丈夫な建物には丈夫な土台、つまり底が必要です。
底面がしっかりしていないと、崩れたり、ひっくり返ったりしてしまいます。
良い砂の城の土台は、しっかりと詰まった砂でできています。
バケツやカップなどに、砂を押し付けながら入れ、しっかりと砂を詰めて固めてください。
バケツやカップがなくても大丈夫です。砂の山を作って、それを思いっきり足で踏み固めてください。
そして、その上にさらに砂と水を加えて、もう一度押します。
これを何度も繰り返して、砂がしっかりと詰まった大きな山を作ります。
想像力を働かせて砂のお城を作ろう
しっかりとした土台ができたら、いよいよお城の形を作っていきましょう。
手や指を使って壁を作り、塔や貝殻など、想像力を働かせてどんどん装飾を追加していきましょう。
ただし、土台の上に砂を積み重ねすぎるとお城が崩れてしまうので注意してください。
巨大な砂の城に挑戦しよう
大きな砂の城を作りたいなら、底をくり抜いた大きめのバケツがあると便利。
WD40-など、さびを予防する防錆スプレー(ぼうせいざい)をあらかじめバケツの内側にふきつけておくときれいに砂の型が取れます。
まず、バケツを逆さにして土台の上に置き、くり抜いた底の穴から砂とたっぷりの水を交互に入れて押し固めた後、固まるまでしばらく放置します。
大きいバケツの上に小さいバケツを重ねると、何重もの塔ができます。ピラミッドのように上にいくほど塊を小さくしていきます。そして、砂が固まったら、バケツの型をはずします。
塔の上には、たっぷりの水を含ませたドロ状の砂を使って手で三角の塔を作ってみましょう。
同様に、ドロ状の砂を塔の両端から重ねてぬり、下から手で支えて乾かすと渡り廊下もできます。
ある程度乾いたら、霧吹きで水をふきかけながら、砂を削って装飾します。装飾は、上側から土台に向けて順番に行いましょう。
城にブロック模様を作ったり、階段や窓をくり抜いたりするには、キッチンベラ(スパチュラやフライ返し)、シャーペンや鉛筆などの道具があると便利です。特に三角屋根にはフライ返しがおすすめ。
削った砂を、ストローで吹き飛ばしながら行うと、細かな作業が楽になりますよ。
最後に、どんなお城を作るにしても、楽しむことを忘れないでくださいね。