衣類に石鹸をつけて硬水で洗おうとすると、なかなかきれいにならないのはなぜでしょうか?
硬水とは、ミネラルを多く含む水のことです。
硬水の中には、イオン化した(電荷をもった状態)カルシウムやマグネシウムなどのミネラルがたくさん含まれています。
では、硬水中のこれらのイオンが石鹸の効果を弱める原因になっているのでしょうか?
その通りです。
以下に石鹸を使って硬水で洗うと実際に何が起きるのかを見ていきましょう。
ミネラルと石鹸が反応を起こす
私たちは、服を洗うときに、まず水に浸して、次に石鹸を加えます。
このとき、硬水のカルシウムイオンやマグネシウムイオンが石鹸に反応して、「石鹸カス」と呼ばれる水に溶けない性質を持った沈殿物を形成します。
すると、この石鹸カスが衣類に付着して膜をつくってしまい、石鹸の洗浄力が低下してしまうのです。