なぜミョウバンを加えると水がきれいになるのか?

水の浄水にミョウバンが使われる理由身近なふしぎ

ミョウバンは、水を浄化するために加えられます。

ミョウバンとは硫酸アルミニウムのことで、凝集剤として働きます。

凝集剤とは、水中に散らばっている極めて細かく、小さな粒子を引きつけて結合させ、大きな粒子をつくりだすもの。

以下に、ミョウバンがどのようにして水の浄化に役立てられているのかを紹介します。

ミョウバンを使った水の浄化方法

一般的に、泥や自然界の微粒子はマイナスの電荷をもっているので、プラスの電荷をもったミョウバンに引き付けられるのです。

不純物の多い水に、ミョウバンの水溶液を加えると、汚染物質や泥や土などの細かい浮遊粒子を引き寄せて結合させ、それらを大きな塊にします。

大きな粒子になると、これらの粒子は濾過によって取り除きやすくなります。

また、密度の大きな粒子は、重力によって沈殿したときに、上澄み液のみを他に移して、沈殿物と液体を分離することができます。

そのため、ミョウバンは、浄水場などで実際に水の処理に使われています。

参照元:Water Purification – Why is alum added to water?