米海軍特殊部隊員が教える「体や手を縛られたときの逃げ方」

アメリカ海軍選りすぐりのエリート集団「Team Three」や「Team Six」のメンバーとして中東地域で数十年任務についたクリント・エマーソン(Clint Emerson)氏は、次のように指摘しています。

暴漢に体を押さえ込まれたり、なんらかの犯罪に巻き込まれたりといった危機的な状況は、映画の中だけでなく、現実で起こり得ることです。そのときに、生死を分けるのは基本的な逃げ方を知っているかいないかだと。

ここでは、そういった危機的な状況で、体を縛られそうになったときの対処法、また、縛られたときに道具を使わないで素手だけで紐を切って逃げる方法について、世界最強部隊といわれるアメリカ海軍特殊部隊員として活躍していたクリント・エマーソン氏のアドバイスを分かりやすく紹介します。

おそらく、最もよい方法は、いつもかみそりの刃を靴の中に隠し持ち、手や体を縛っている紐を切ることかもしれません。

しかし、道具をなにひとつ持っていない場合、既存の枠にとらわれない考え方が必要となります。

ちなみに、クリント・エマーソン氏は、アメリカ海軍特殊部隊のサバイバルマニュアル「100 deadly skills」の著者でもあります。

体を縛られたときに逃れる方法

まず、手の開閉(グッパー)を繰り返してみてください。すると、肘から手首までの前腕の筋肉が収縮するのを感じられます。筋肉の構造は、ごぶしを作ると、前腕は小さく収縮し、手を大きく広げると腕が太くなるようになっています。

もし、ロープで体を縛られた場合は、このような筋肉の収縮を利用して、「ロープのゆるみ(たるみ)」を作るのがポイントです。

縛られそうになったときの対処法

胴回り(胸元)を縛られそうになったら、まず、大きく息を吸い込んでください。そして、上半身や腕の筋肉をふくらませるように力を入れて、可能な限り体を大きくします。

体を大きくした状態で縛られた場合、いざ逃げるときに、体を小さく縮めることでロープにたゆみが生まれ、ロープと体の間に隙間ができるので、身をくねらせて逃げ出すことができます。

手首を縛られた場合の逃げ方

手首を前方で縛られた場合、まず、手を大きく開いてください。

そして、両サイドに手と肘を開くように引っぱりながら、手の間の部分の紐を胸郭(胸)に向けて勢いよく打ち付けてください。体をくさびのように使って、紐を無理やり引き裂く方法です。

これは、特にダクトテープやジップタイで手を縛られた場合に、せん断する有効なテクニックだといわれています。

それ以外のもので縛られている場合は、周囲のものを道具に変えたよりクリエイティブな方法が必要となります。

たとえば、壁の角や周囲に、紐をこすりつけるようにしてすり合わせ、摩擦を起こして切る方法もよいでしょう。

上記は、海外旅行や仕事で治安の悪い地域にいくときだけでなく、いざというときに適切に反応できるように普段から知っておきたいサバイバルテクニックのひとつです。