空からパラシュート無しのダイブ。死なずに生き残る方法とは?

さぁ、イメージしてみてください。

あなたは、地球から3.6km離れたところにいます。もう後戻りはできません。

初のスカイダイビングに挑戦です。

意を決して飛び降りた後、パラシュートを開くためのコードを引くと、最悪の恐怖が現実のものとなります。

パラシュートは出てこず、時速約200kmで地上に向かって落下し続けているのです。

地面に激突するまで、あと1分ほどしかない。何か助かる方法はないのでしょうか?

パラシュートに命を預ける以上、1000分の1の確率でパラシュートが作動しないことがあります。

しかし、パラシュートの故障は、必ずしも死を意味するものではありません

スカイダイビングの専門家によると、パラシュートが故障したときにどのように対応するかが生死の分かれ目になります。

今回は、パラシュートなしでの落下をどうにかして死なずに生き残る方法について、

体勢はどうすればいいのか?
落下速度を遅くする方法はあるのか?
なぜ水面に落下するよりも屋根に着地する方が良いのか?

を中心にご紹介します。

「全てをゆっくりと」を意識する

多くのサバイバルテクニックと同様に、最善の方法は慌てないことです。

過呼吸にならないように呼吸を落ち着かせ、取り乱さずに落下の速度を緩めることに意識を集中します。

まず、速度を緩めるために、体をX字型に広げます。

両手両足を広げ、胸を地面に向け、背中と頭を上に反らせます。そうすることで、空気抵抗が増え、加速が鈍くなり、着地点を選ぶ余裕が生まれます。

水の中に着地しない

過去には、200メートル近い高さから落下した場合、アスファルトの上よりも水の上に落ちた方が衝撃が減ることを示した実験がありました。

たしかに眼下に広がる巨大な水のプールは、地面よりも魅力的な着地点のように見えるかもしれませんが、ある程度の高度を超えた場合、おそらく致命的なダメージを負うでしょう。

硬いアスファルトのように、水は圧縮されませんから、湖に着地することは歩道に着地するのと同じ衝撃に相当します。

もちろん、幾分か衝撃を和らげるために体勢を整えることはできますが、それでも気絶してしまう可能性があります。水中で意識を失ったままでは、生き延びることはできません。

よりベストな着地点に向かって体を誘導する

水面から離れて、より安全な目標に向かって空中を移動するには、トラッキングと呼ばれるスカイダイビングのテクニックを使う必要があります。

トラッキングとは、手足を体に沿わせて一直線になり、落下したい方向に体を誘導することです。

着地点としては、沼地、雪、木の3つが最適です。

いずれも減速時間が長くなり、スピードが落ちやすくなります。

固い地面に着地した場合、体は落下速度の時速200kmから0kmまでをわずか半秒で減速し、即死するほどの重力による衝撃を受けることになります。

しかし、クッション性のある場所に着地すれば、減速時間を数秒延ばすことができ、重力による衝撃が大幅に減少するため、助かる可能性が高くなります。

沼や雪、木などが近くに見当たらない場合、次に探すのは、屋根の上やバスなどの落下を防ぐ大きなもの。

これらの構造物はあまり強くないので、ぶつかると壊れて落下エネルギーの一部を吸収してくれます。

足から着地する

さて、いよいよ正念場です。

目標とする着地点を決めたら、あとはそこに着地するだけです。

そのためには、つま先を地面に向け、両足同時に、足の裏で着地するのが一番です。

「痛そう」と思われるかもしれません。確かに、痛そうですね。

でも、足から着地したほうが、体が減速する時間が長くなるということです。

足の長い骨は、骨折する際に衝撃エネルギーの多くを吸収します。つまり、足は折れてしまいますが、体の残りの部分を守るために、足を犠牲にするのです。

頭を覆う

着地する直前に、頭を下にして両手の指を後ろで固定し、肘を顔の前に向けて、頭と首を衝撃から守ります。高いビルや橋から落ちて死亡する主な理由は、重度の頭部外傷によるものだといわれているのです。

他のすべてのことを正しく行ったとしても、着地の際に頭から跳ねてしまったら、首の骨が折れるので残念ながら命は助かりません。

できるだけ早く、体勢を整えることが大切なのです。

さて、難しいのはここからです。自分がどこにいるのかを把握して、一刻も早く助けを求めてください。