なぜ魚にとって湯はよくないのか?

魚は高い水温が苦手な理由キッズサイエンス

湯船につかるのが嫌いな人は少ないかもしれませんが、一般的な魚にとって湯は有害です。

なぜなら、水の温度が上がるにつれて溶存酸素量(水中に溶け込んでいる酸素の量)が減る一方で、魚は必要とする酸素の量が増えるからです。

水に溶けることができる酸素の量は水温によって左右されます。

以下に、水温と魚の関係についてみていきましょう。

水の酸素量が減る

ほとんどの魚は、呼吸と代謝のために水に溶けている酸素を使います。魚にとって酸素は生命線です。

しかし、気体の溶解度(ものが溶ける量には限界があり、ある温度で水にとけている(飽和)物質の量)は、温度の上昇とともに低下してしまうのです。

そのため、水温が高くなるにつれて、水中に溶け込む酸素量は少なくなります。

つまり、魚がうまく呼吸が出来なくなってしまうのです。

魚の酸素の必要量が増える

また、水温が上がると魚の新陳代謝は活発になり、それだけ代謝に必要とする酸素量も増えます。

これは、やがて魚にとって酸素が足りなくなることを意味します。

魚が窒息して命を落としてしまうかもしれないのです。

したがって、魚の入った水槽において、水の温度は常にチェックし、水温を適切に維持する必要があります。

また、酸素を添加し循環させるフィルターやバブラーを使用することもできます。

このような理由から、魚の健康のためには、水温、酸素量を維持する必要があるのです。

参照元:Why is Hot water Harmful for Fish?