この砂の芸術を作ったのは誰だと思いますか?
日本のフグです。
日本のフグのオスは、交尾相手の気を引くために、精巧な砂の彫刻を作ります。
そして、その芸術作品が傑作かどうかを決めるのはメス。
さて、一匹のメスが、傑作を狙ってやってきました。
しかし、この目の肥えた美術評論家にとっては、まだ改善の余地があったようで、通り過ぎてしまいます。
どうやら砂の芸術の稜線を飾る貝殻などの仕上げがまだ必要だったようです。
フグにとって貝殻は単なる芸術的な装飾ではありません。
線をかき消す水の流れを起こさないように端に並べて、稜線を安定させる役割もあります。
この砂の芸術作品は、将来メスが卵を産む場所。
残念ながら動画のオスは貝殻を使い果たし、メスは興味を失いつつあります。
この芸術的な完璧さを求める努力はすべて、オスの体力を試すもの。
そこで、魚をモデルにしたフグロボット「スパイパファー」がアーティストのアシスタントとしてそっと手を貸してあげることに。
近場から貝殻を集めて、砂の作品の上に置いてあげると、オスはそれを並べ始めました。
とうとう細部の美的センスに満足したメスは巣に入ってきました。
二人は頬と頬を合わせ、あっという間に卵を産み、受精させます。
スパイパファーの助けを借りて、次世代のアーティストが誕生する瞬間です。
オスのフグがメスのフグに出会うまでの芸術作品づくりは以下の動画で見ることができます。
Pufferfish Builds Sand Sculpture for Mating