肌についた毛染め液(カラー剤)を落とすための7つの方法

皮膚についた毛染め液(カラー剤)を落とすための7つの方法もしものときに役立つ知識

「毛染め液が、肌についてしまった」

みなさんはヘアカラー中に、このような経験で困ったことはありませんか?

安心してください。おしゃれ染めや白髪染めに限らず、肌についた毛染め液は、ここで紹介する方法で、かなりの確率で落とすことができます。

毛染め液のシミって、頑固で落ちにくいよね?

たしかにそうね。でもね、適切な成分でできるだけ早く、そして、少しだけ注意しながらこするだけで格別に落ちやすくなるのよ。

しかも、ここでいう適切な成分とは、以下で紹介する歯磨き粉や除光液など、どの家庭にもありそうな7品。

それではさっそく、肌についてしまった毛染め液(カラー剤)をすばやく効果的に落とす方法について、毛染め液が肌につかないための予防策や注意点もあわせて以下に分かりやすく紹介します。

髪を染める前にある準備をしておくことで、毛染め液がつくのを防いで、落とす作業にかかるムダな時間や手間を節約することもできるので参考にしてください。

毛染め液(カラー剤)が肌につくのを予防する方法

ヘアカラーリングは、顔の印象を変えられる素晴らしいツールですが、肌に毛染め液の斑点や色シミができると本当にショックですよね。

特に、額の生え際や頬、耳、首など目立ちやすいところであればなおさら。

そうならないためにも、髪を染める前の準備は忘れずに行いましょう。

まず、ワセリンやヘアコンディションナー、ベビーオイル、ハンドクリームなどを髪の生え際と肌の境界線に塗っておきます

このひと手間をかけることで、髪の生え際や耳、首すじなどの周辺の皮膚の表面に油の膜を作り、毛染め液がシミになるのを防ぐことができます。

また、肌を保湿することにより、乾燥した肌より染料を吸収する速度がゆっくりに。

結果的に、皮膚についた毛染め液を落とす手間も省けて、時間の節約にもなりますね。

そして、髪を染める手には、忘れずに手袋をはめて

タオルや汚れてもいいシャツなどで、なるべく肌を覆いましょう。

毛染め液は、アレルギーやかぶれを引き起こすことがあるので、あらかじめ腕の内側につけて、パッチテストをすることも大切な準備のひとつです。

肌についた毛染め液の落とし方

髪を染める前に、コップに水を入れて、コットンと一緒に手元に用意しておきましょう。

毛染め液が肌についたらできるだけ早くコットンに水を染み込ませてふき取るようにすると、ほとんどの色シミは落とすことができます。

少し時間が経って落ちそうもなければ、歯磨き粉(ジェルタイプを除く)を歯ブラシやコットンにつけて落とします。

歯磨き粉には研磨剤が含まれているので、肌をやさしくこするだけで毛染め液が取れやすくなります。この時、強くこすりすぎると肌を傷つけてしまうので注意してください。

または、消毒用アルコールと石けんを含ませて、気になる部分をやさしくこすり、終わったら洗い流します。

除光液(ネイルリムーバー)も有効です。

除光液はマニキュア用ですが、含まれている成分が毛染め液を落とすときにも効果的に働きます。

除光液をコットンに取り、それで皮膚についた染色剤のシミを軽くたたくようにしてこすります。消毒液、IPA(イソプロピルアルコール)も同様に機能すると考えられています。

ただし、使用するときには、目の周りには絶対に使わないでください。そして、もし肌が荒れるようなら、直ちに使用をやめましょう。

そして、ヘアカラーリングが終わったら、石鹸をよく泡立てて、こすらずにやさしく洗い流ってください。

その他・毛染め液を取り除くのに効果的な成分

その他にも、毛染め液を落とすのに効果的だと考えられている成分を紹介します。

肌についた毛染め液を落とす材料
  • 重曹と水を混ぜたもの
  • オキシドール(過酸化水素)
  • ワセリン
  • ベビーオイルや オリーブオイルなどのオイル系
  • クレンジングオイル、メイク落とし

注意点

肌についた毛染め液を落とす時は、コットンを使用してください。

手を使うと指の皮膚にまで毛染め液のシミがついてしまいます。

どうしても落ちない頑固なシミには、テレピン油やケロシン、重層と食器用洗剤を混ぜてペースト状にしたものでも落とすことができます。

しかし、これは、皮膚についた油ベースのペンキを落とす時に使われ、一般的な方法ではありません。毛染め液の汚れ落としは、肌のデリケートな部分、主に顔周辺への使用になるため、火傷や炎症を引き起こす恐れがあるので、あまりおすすめはできません。

床、壁、風呂についた毛染め液の落とし方

毛染め液によるシミ汚れは、肌だけの問題ではありません。

特に、自宅の風呂場や洗面台などでヘアカラーリングをした場合、汚れに気付くのが遅れてしまうことが多いため、床や壁などについた場合の対処法も以下に紹介しておきます。

特にタイルや木製のフローリングは染まりやすいので、忘れずに新聞紙を敷いておきましょう。

そして、毛染め液が床や壁に散ってしまったら、肌同様に、布巾やキッチンペーパーで、できるだけ早くをで拭き取ってください。時間が経過するほど色シミが定着してしまいます。

落ちにくい場合は、研磨作用のあるクレンザー、歯磨き粉、たっぷりと水を含ませたメラミンスポンジでふきとります。

ただし、メラミンスポンジは、硬くて細かい無数の網目構造によって、表面を削って汚れを落とすため、くもり止め加工された鏡や床のコーティングを剥がしたり、金属の艶を失わせる可能性があるので使用場所には注意してください。

除光液も、樹脂や油脂、特定のプラスチックを溶かす作用のあるアセトンと呼ばれる成分があるので、肌同様に床や壁にも有効です。服や布に毛染め液がついた場合も、タオルに除光液を染み込ませて叩くように染み抜きしてください。

基本的に、服についた場合は、出来るだけ早く酸素系(色柄物衣類)漂白剤をつけて、歯ブラシでこすり、やさしく洗い流すことで落ちます。

時間が経過した毛染め液の汚れには、キッチンハイターやカビキラーなどの塩素系漂白剤をつけて、上からラップで覆い、時間をおいてから拭き取りましょう。

最後に

「髪の色を変える」だけで、印象はぐっと変わります。

おしゃれ染めにしても、白髪染めにしても、近年は、カラー剤の種類も増え、自宅で簡単に髪を染めることができるようになりました。

しかし、カラーリングは魅力的なツールである一方で、気を付けてはいても、「毛染め液が顔や手についてしまう」という失敗はどうしても起こり得ることです。

肌についた毛染め液は、すぐに洗い流せば落ちますが、洗い落とすのを忘れたり、肌についたことにすら気付かなかったりした場合、時間の経過とともに、毛染め液が皮膚に吸収されてしまいます。

そうなると、洗顔や手洗いだけでは、どうしても落とすのが難しくなります。

一度ついて落ちなくなった毛染め液のシミは、皮膚の新陳代謝によって数日程度で落ちますが、できるだけ早く落とすことを常に心がけておきましょう。

また、カラーリングが終わったら、イスや床などに、毛染め液が飛び散っていないかも確認し、早めにふき取ってください。

参照元:How to Remove Hair Dye from Skin – Hair Dye Removal From Skin