なぜ飛行機ではスマホの電源を切らないといけないのか?

飛行機ではスマホの電源を切る理由身近なふしぎ

飛行機でスマホが使えないのは、窓から落ちる可能性があるからではありません。

携帯電話やタブレット端末などの電子機器は、電磁波を発することがあるからです。

この信号が、以下のように飛行制御機能を妨害したり、管制官との無線通信がノイズで妨害されたりする可能性があります。

機内でスマホの電源をオフにする理由

携帯電話会社の電波塔(地上の基地局)は、飛行機から何キロも下の離れたところにあります。

すると、携帯電話はより強い電磁波を発して遠くにあるネットワークを検知しようとします。

この電波が強くなるほど、窓や機体の隙間から外に漏れてしまい、飛行機に外付けされた通信用アンテナがその電波をひろってしまう可能性があったのです。

すると、航空機の電子機器やケーブル、通信機器に干渉してしまうおそれがあります。

そのため、飛行機に乗るときは、携帯電子機器は電源を切るか、機内モードにするよう指示されているのです。

これによって、スマホからの電波の発信を抑えることができ、それが機内の電子機器や通信機器を正常に動作させることにつながります。

しかし、スマホやタブレット端末などの電子機器の影響への実態調査がすすむにつれて、「機内モード」であれば、機内のwifiを使えるサービスを提供している航空会社も増えてきました。

また、窓からの電磁波がもれたり外界から侵入したりするのを防ぐ電磁シールドが機体に取り入れられるなど飛行機も進化しており、電子機器の利用も緩和されてきています。

参照元:Why can’t you use phones on planes?